お気に入りのインテリア、手作りの家具、居心地の良さを追求したリノベーションなど、住まう人の理想が詰まった「こだわりの部屋づくり」についてご紹介するこちらのシリーズ。
前編では山口さん夫婦がリノベーションを選んだ理由や部屋のコンセプトなどについてご紹介しました。後編では、山口さんご夫婦のリノベーションの過程や住んでからの部屋づくり、ライフスタイルについてご紹介します。NGワード集をつくることから始めたリノベーションは、予算の関係で妥協せざるを得ない部分もありました。その代り、DIYや手持ちの家具を利用すれば費用を抑えることができます。手持ちの家具を新しい部屋にうまく馴染ませる方法を見ていきましょう。
【山口さん夫妻】
家族構成:夫婦、犬(トイプードル)・こむぎちゃん
年齢:奥さま 32歳、ご主人 31歳
仕事:奥さま 保育関係、ご主人 IT関係
【住んでいる物件】
間取り:2LDK+WIC
広さ:71.63m2
築年数:19年
【リノベーション】
リノベーション工事費:1,080万円
リノベーションを依頼した会社:nuリノベーション
「物件探しからリノベーションまで全部やってくれました」
1.リノベーションの過程
山口さん夫婦は、結婚式と同時進行で部屋のリノベーションを行いました。忙しい合間を縫ってプランニングを進めるポイントや優先順位などについてご紹介します。
山口さん夫婦は、最初の時点で以下の3点を決めていました。
・ワークスペースをつくる
・窓をつくる
・漫画専用の本棚をつくる
リノベーションの過程1:プランニング 持って行く家具を決めて、間取りを選ぶ
ソファとテーブル、ダイニングテーブルは、今まで使っていた物を引き続き利用することに決めました。手持ちの家具を上手に利用することが、予算の削減につながります。
忙しい中、プランニングを進めるには、デザイナーさんとイメージを共有することが大切です。効率的に話し合いを進めるために、NGワード集などをつくりました。
リノベーションの過程2:木の色を合わせながら、古い家具と新しい家具を選ぶ
手持ちの家具を新しい家になじませるコツは色合わせです。山口さん夫婦の部屋は、濃い色の木で揃えるようにしています。カラーがある家具に関しては、薄い色味を選ばないようにしています。濃い木の色とビビッドなカラーでつくる部屋は、シックで大人っぽい雰囲気に遊び心が加わって、モダンな印象になります。
2.住んでからの部屋づくり
DIY
・玄関
リノベーションの計画を進める時点で、靴箱はDIYにすることに決めた山口さん夫婦。前の部屋でもキッチンカウンターを手づくりした経験があります。
・季節のイベント
1.ハロウィン
2.クリスマス
前の部屋との違い
奥さまがリノベーションした部屋に住んで変わった点は、日常の小さなストレスから解放されたことだそうです。たとえば、キッチンで料理をしながら、テレビが見られる配置です。前の部屋では、料理中にテレビ番組が見れなくて、ストレスを感じていました。
ひとつひとつは小さなことでも、重なると大きなストレスになることがあります。住む人に寄り添ってくれるリノベーションによって、より快適な暮らしを目指せます。
3.収納について
収納が苦手と話す奥さまは、見せる収納と見せない収納の区別をして、細かいものはなるべくしまうようにしています。
見せない収納:ダイニング
ダイニングテーブルの後ろにある棚は、オーダーするよりも手頃な購入品を選びました。無印良品の収納棚はサイズがピッタリで、デザインも部屋に合っています。
見せる収納:玄関
靴の横には鞄を吊るして、すぐに取れるようにしています。動線を考慮した収納です。
4.趣味や休日の過ごし方
土日がお休みの2人は、週末になると連れ立ってこむぎちゃんの散歩に出かけます。引越しをしてからこむぎちゃんと向き合う時間も増えて、家族の絆が日に日に強まっていくようです。道すがら、近所のホームセンターに寄り道するのも楽しみの1つです。
友人が遊びに来ることもあり、以前おこなったたこ焼きパーティーのことを楽しそうに話してくれました。
ハンドメイド
奥さまの趣味はハンドメイドで、ピアスを手づくりすることです。出産ラッシュの最近では、おむつケーキをつくるのに忙しいそうです。
5.リノベーションを検討している方へ
山口さん夫婦の場合は、リノベーションをする時点で部屋のイメージが固まっていました。お互いのイメージややりたいことを夫婦間で話し合っておくことは大事です。奥さまはご主人のインテリアセンスを信頼して任せています。洗濯機周辺やキッチンの動線に関しては、メインで使う奥さまの意見をしっかり取り入れています。
※山口さん夫婦のインスタグラム
アカウント名:moeyamaguchi1008
Instagramを始めたきっかけは、ウエディングアカウントをつくることでした。同時期に完成した家の投稿を載せているうちに、家に関するコメントを多くもらうようになりました。
お気に入りの写真としてあげてくれたのは、9月13日の物です。愛する家族全員が映っている写真で、穏やかな暮らしに幸せを感じている様子が、よく伝わってきます。