ライフスタイル

終わりのない部屋づくり…変化や成長があるから面白い|こだわりの部屋づくりvol.19:後編

目次

お気に入りのインテリア、手作りの家具、居心地の良さを追求したリノベーションなど、住まう人の理想が詰まった「こだわりの部屋づくり」についてご紹介するこちらのシリーズ。

前編ではichi976.craftworksの部屋のコンセプトや空間ごとのポイントについてご紹介しました。後編では、ichi976.craftworksさんの部屋づくりの過程やライフスタイルについてご紹介します。元来、物づくりが大好きなichi976.craftworksさんにとって、部屋づくりは終わりのない遊びのようなもの。失敗や苦労さえも喜びに変えて、次のステップへ進む足掛かりにしていました。

【ichi976.craftworksさん】
仕事:建築関係
年齢:43歳
家族構成:4人暮らし(夫婦、娘さん 2人(13歳、9歳))

「10年前に新築で購入したマンションを、リノベーションしています。ダイニングテーブルの買い替えをきっかけに、5年前からセルフリノベーションを始めました」

【住んでいる物件】
ichi976.craftworksさんが住んでいるのは、大阪府堺市にある3LDKの部屋です。当初は中古物件を探していましたが、知り合いのご縁で、新築で値段も立地も好条件の今の部屋に出会いました。駅までは徒歩10分圏内で、家族連れに最適の環境です。

1.部屋づくりの過程

「家飲みをしたい」との理由で、ダイニングからセルフリノベーションを始めたichi976.craftworksさん。部屋の並び順にすすめるのではなく、アイデアに従って気の向くままに行っています。テーマパークでアルバイトをしていた経験が、現在のDIYに生かされているとも話していました。

アイデアは、SNSはもちろん、カフェや雑貨屋さんの店内インテリアから得ることもあります。アイデアが浮かんだら、つくり方を調べるよりも先に勢いで始めます

部屋づくりの過程1:つくった部屋をさらに進化させる

①リビング:ガス管照明
手づくりのガス管照明1年前につくったガス管の照明は、ときを経てカバーを付けるなどの進化を続けています。材料はすべてホームセンターで購入しています。

②天吊のラダー
天井に吊るしたラダー棚をつくった際に余った端材を利用して、ラダーをつくりました。ラダーを天井に吊るしてみたところ、サイズも合ってオシャレに見えたとのこと。空いているところには、たまたま見つけたセリアで購入したのかごを入れて植物を飾っています。偶然が重なって素敵なインテリアが生まれました。

③掃除機の収納棚
掃除機専用の収納棚右側の細長いところに掃除機を収納できるよう、設計されています。置き場所はリビングの水槽の隣です。限られたスペースにピッタリはまるよう横幅を設定。左側の棚には、掃除機の部品が収納できます。

お金をかけないでDIYをするのがモットーですが、これに関しては取っ手とブリキ缶にお金をかけました

後ろにコードを通す穴があって、収納しながらコードレス掃除機の充電ができます。

部屋づくりの過程2:制作過程

④テレビ台
セルフリノベーション・テレビボード

テレビボードはもともと使っていた物をセルフリノベーションしています。蓋が壊れたり、キャスターが取れたりしていますが、その都度、修理して使い続けています

ichi976.craftworksさんのInstagramでは制作過程も紹介しています。
制作過程1

電動ドリルを使用して、SPF材を直接TVボードにビス留めをします。ポイントはビス頭が見えないように10mmのダボ用のドリルの刃で穴あけをしてからビス留めしています

※ダボ:木材同士をつなぎ合わせる木片
制作過程2

最初の画像で開けた穴にダボをハンマーで叩いて差し込みます。飛び出たダボをノコギリでカットすることで、ビス頭が見えなくなり、きれいに仕上げることができます

制作過程3

カットしたSPF材を組み合わして前扉を制作。扉真ん中の黒い柵は10mmの鉄筋を使用しています。これはインダストリアル感を出すためのデザイン要素とスピーカーを入れる場所なので塞がないようにするための実用性も考えた仕様です

制作過程4

仕上げは木材にわざと傷を入れてからブライワックス(オイルステイン)で色を入れます。こうすることで、使い込んだ家具の雰囲気(ヴィンテージ感)が出ます。引き出しの表面も同じようにリメイクすれば完成です
表面以外は元のTVボードのままですが、リメイクすることで自分好みに変えることができます。また、買い替えるより経済的!ゴミも少量でエコなところもリメイクの良いところです

部屋づくりの過程3:小物で部屋に変化をつける

⑤ワゴンカート
DIY・ワゴンカート植物を置くためにつくったワゴンカートです。夏はベランダに置き、冬は家の中に入れています。

⑥植物
観賞用のグリーンフェイクグリーンではなく、本物の植物を置いてその成長と変化を楽しんでいるichi976.craftworksさん。なかでもお気に入りはコウモリランだそうです。植物の配置をいろいろに変えて、楽しんでいます。

部屋のアクセントカラーに緑が欲しいと思って植物を集め始めました。カラーコーディネートの邪魔にならないように、花が咲かない植物を選ぶようにしています

男前で無骨な印象の部屋に、植物のグリーンはよく映えます。緑をポイントに加えることで華やかな印象にもなります。

2.趣味や休日の過ごし方

インテリア

休日は、DIYをするか、インテリア関連の物を買いに行くかのどちらかをして過ごします。月に1度は植物のお店に足を運んで、好きな植物をチェックします。

イベント

イベントが好きで、リノベーションエキスポや、ロハスフェスタ万博などに参加しました。
大好きなイベント

料理

おもてなし用の食事お酒を飲みながら、料理をつくることもしばしば。ピザやローストビーフなど、おもてなし用のレパートリーも豊富です。

3.これから部屋づくりを始めたい方へ

DIYの言葉が浸透し、興味を持つ人が増えています。お金をかけずに自分の好きな空間がつくれるDIYのメリットは大きいでしょう。ichi976.craftworksさんは、DIYに踏み切るまでの葛藤を語ってくれました。

壁紙1枚剥がすのに、最初は勇気がいりました。失敗したらどうしよう…との気持ちが先に立ってしまいます

特にDIY初心者は、技術的な面で不安に陥りがち。プロ顔負けのセルフリノベーションをしているichi976.craftworksさんも、失敗の経験があります。壁紙のチョイスや、長さを間違えたことがあるそうです。それでも、ichi976.craftworksさんが自身の経験を踏まえて言うには、「行動に移すことが何より大事」ということ。技術はやっていくうちに身に付いていくそうです。

最初に手を付けるなら、小物がおすすめです。スパイスラックのようなアイテムからつくり始めて、次に棚や壁に移っていくのがいいのではないでしょうか

※ichi976.craftworksさんのインスタグラム

アカウント名:ichi976.craftworks
「フォロワーさんが何を求めているのか?」を考えながら投稿を続けるichi976.craftworksさん。DIYの写真に対する反響が1番大きいそうです。今後も部屋づくりに興味を持つ人に役立つ投稿を増やしていきたいと話してくれました。
お気に入りの1枚

ichi976.craftworksさんのInstagramはこちら

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