おしゃれな壁面収納や飾り棚。自宅にも取り付けたいけれど、賃貸だから難しいと諦めていませんか。今回は、クギやビスを使わずに棚を作る3つの方法を紹介。飾り棚だけでなく、洗濯機やキッチンまわりなどの隙間を活用した収納も紹介します。
1.話題の2×4(ツーバイフォー)アジャスターで棚を作る
ディアウォールやLABRICO(ラブリコ)などを代表とする2×4アジャスターとは、壁を傷つけずにお部屋に柱を立てることができる優れもの。付属のパッドと2×4木材(*)を使って、どこでも好きなところに棚を作れます。もちろん、クギやビスは一切使いません。
(*)2×4とは、2インチ×4インチ(収縮などで1.5インチ×3.5インチ、38×89mm)で規格化された木材のこと
準備するものは2×4アジャスター本体と柱となる2×4木材。どちらもホームセンターなどで手軽に買うことができます。
材料が整ったら、付属のパッドに木材をはめこみ柱となる部分を作ります。この柱に棚受けを設置すれば、飾り棚のできあがり。
仕上げにサンドペーパーを使うと、なめらかな手触りになります。
便利な2×4アジャスターですが、使用できる床素材が限られています。クッションフロアのような柔らかい床では、設置が可能かを確認することが大切です。また、手すりとして使ったり、家具を固定して転倒防止器具にしたりすることは危険ですので避けてください。
詳しい作り方は動画でも説明しています。
2.「壁用のホッチキスやピン」はDIYの強い味方
賃貸の壁でDIYをしたくても、気になるのが壁の穴。ネジやクギを抜いたあとの穴は意外と目立つものです。ちょっとした飾り棚や壁面収納を作りたいなら「壁用のホッチキスやピン」を使う方法もあります。
「壁用ホッチキス」は、石膏ボードにホッチキスで棚をつけることができるアイテム。この方法で棚をつけると、取り外した時に残るのはホッチキスの針の穴だけなので、跡が目立ちにくいというのがメリット。こちらは、ホームセンターなどで購入できます。
「壁用のピン」は壁に専用の金具とピンで棚をつけることができるもの。こちらも同様に、ホームセンターなどで購入することができます。
壁用のホッチキスやピンを使うメリットは、ネジやクギの穴が残らないだけでなく、柱や脚をつけなくても棚がつけられること。ただし、ホッチキスやピンで壁につけた棚は耐荷重量に注意が必要です。
家が狭いと感じている方は、この方法で壁を収納場所として生かすのはいかがでしょう。壁が石膏ボードなら使用できるので、DIY初心者でも気軽に取り組めそうですね。
3.「ラダーシェルフ」なら置くだけでインテリアのポイントに
ラダーシェルフとは、はしご状の棚のこと。置くだけで雰囲気のある空間を実現する今注目の収納棚です。「ラダーシェルフ」や「ラダーラック」という名前でインテリアショップでも購入できますが、DIYで簡単に作ることができます。
木材を用意し、梯子状に接着すれば完成です。これをアレンジするだけで、ちょっとした収納や雑貨を飾るスペースができあがります。
キッチンに置くなら、グラスやコップ、グリーンを飾っても素敵ですね。
他にも脚立に板を渡し、棚にする方法も。この方法であれば、ある程度重さのあるものも置くことができます。脚立と板を同じ色で塗れば統一感が出ますし、あえて鉄製の脚立に木材の板を渡しても、素材の違いを楽しむことができます。
この「ラダーシェルフ」のメリットは、簡単に移動ができること。立てかけるだけでなく、横向きに置いたり、天井から吊るしたり、設置方法にもアイディアを活かせます。背面がないので本やプランターなど、リビングや寝室に置けるのも嬉しいです。
賃貸でも収納をうまく活用して
お店に行けばバリエーション豊かな収納家具が揃っていますが、部屋にぴったりのサイズを探せるとは限りません。しかし工夫次第では今回ご紹介したような、壁を傷つけずにオリジナルサイズの棚を作ることもできます。これなら、インテリアの楽しみが増えるはず。ぜひ簡単DIYで、お部屋にあった棚を作ってみてください。