賃貸でのDIYって、いったいどこまでやっていいの!?
せっかく思い通りに作ったのに、後で悲しい思いをしないために……。はじめる前に知っておきたい大切な決まりをわかりやすくご紹介。
ポイントを押さえて、存分に楽しみましょう!
元通りに戻せる工夫こそ賃貸DIYの楽しみ!
DIYで心地良い部屋作りをしたいけれど、賃貸だから何もできない……。そんな風に諦めるのはもったいない!
賃貸でもDIYを楽しむために、知っておきたい基本を、賃貸カスタマイズのアイデアを発信するWEBマガジン『金曜大工』の皆さんに教えていただきました。
賃貸DIYが難しいのは、たいていの場合、賃貸契約に原状回復義務が含まれているから。
その範囲が共有できていないために退居時にトラブルに発展するケースも多くあります。
「でも、何もできないわけではなく、アイテムとアイデア次第でさまざまなことが楽しめます。最初から諦めず大家さんに聞いてみたら意外とOKをくれることも。我が家も賃貸ですが、季節に合わせて壁を自由にペンキで塗り替えています」と編集部の伊串さん。
決まりを理解した上で、工夫を楽しめるのが、賃貸DIYの醍醐味なのかもしれません。
知っておきたい賃貸カスタマイズ
賃貸住宅では、入居時に「退去時は原状回復すること」という条件で契約が交わされるのがほとんど。この”原状回復“の指針となっているのが国土交通省発表の『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』です。
Q1. 家のなかすべてが原状回復義務の対象ですか?
A1.いいえ。対象になるものと、義務ではないものがあります。
原状回復義務あり>故意・過失、善管注意義務違反や、通常の使用を超える損耗・毀損
原状回復義務なし>通常の使用により生じる損耗や、建物・設備等の自然的劣化・損耗
Q2.“ 通常損耗”と認められるものってどんなものですか?
A2.壁や床に注目です。
壁の通常消耗例>
・喫煙によるクロス壁紙の変色
・カレンダーや時計などを下げるための画鋲穴(下地ボード交換を必要としないもの)
・エアコン設置のためのビス開け
・クロス壁紙の日焼け
・テレビや冷蔵庫などの後部壁紙の焼け、黒ずみ
床のの通常消耗例>
畳の日焼け
ワックスの剥がれ
その他>
地震などで破損したガラスなど
Q3.現状回復で気をつけることはありますか?
A3.NGとなってしまう注意すべきケースは以下の通りです。
・柱、梁、根太などの構造材に傷をつけること
・水道、ガス、電気配線、配管に影響を与えること
・玄関ドア、サッシ、ベランダなど開口部・共有部分へのリフォーム
こうした決まりを理解した上で、工夫しながら楽しむのが“賃貸DIY”の醍醐味と言えるのかもしれません。
最初から諦めず、まずは大家さんに相談してみたら意外とOKをくれることも。無断で強行してはトラブルの素になるので、まずは大家さんに相談してみてはいかがでしょうか。
コンテンツ提供:『暮らし上手』編集部