お気に入りの家具やインテリア、DIYやカスタマイズ、賃貸でも購入物件でも自分らしさに妥協したくない。そんな部屋づくりにこだわった人たちを紹介する「こだわりの部屋づくり」シリーズ。
前編ではminamiさんの部屋のコンセプトやお気に入りのアイテムなどについてご紹介しました。
後編では、minamiさんの部屋づくりの過程や、家具の選び方、収納についてご紹介します。手持ちの家具を限られたスペースに上手に配置するコツや、初心者でも手軽にできるDIYの方法を見ていきましょう。
【minamiさん】
年齢:28歳 仕事:会社員
【住んでいる物件】
間取り:1K ・7畳
1.部屋づくりの過程
今住んでいる部屋は、実家を出てから2ヶ所目になります。ほとんどの家具は、引越してからも引き続き愛用しています。限られたスペースの部屋を広く見せるコツは、家具の高さ別に配置を工夫することです。
部屋づくりの過程1:持ってきた家具を今の部屋に合わせて配置する
minamiさんは、リビングの入り口付近に背の高い家具を集めて、窓の近くなるほど低めの家具を置くように意識して配置しています。窓が家具で隠れてしまうと、暗くて狭い印象になりがち。窓付近に置くのは低めの家具のみで、数も最低限に抑えます。
部屋づくりの過程2:ソファをアウトドア用の椅子と入れ替える
一人暮らしの部屋でもソファを置きたいと考えている人は少なくないはず。minamiさんも、引越してきたばかりの頃はソファを置いていました。
写真:引っ越し当初の部屋
ソファを置いている写真と比べ、スッキリとした印象を受けます。
部屋づくりの過程3:DIY
今の部屋に住んでから、minamiさんはDIYを始めました。インターネットで調べた情報をもとに、見よう見まねで作業をしたそうです。
テーブルと枕元のローテーブルをDIY
テーブルは、ベッド横のスペースにちょうどいいサイズが見つからなかったので、DIYしました。天板はホームセンターで購入した際にあらかじめカットしてもらい、部屋で塗装。オンラインストアで購入したアイアンの脚を、電動ドリルを使って取り付けたそうです。
就寝時に使うアイテムを置いている枕元のローテーブルも、minamiさんのDIYです。
ローテーブルDIYの手順は、以下のとおりです。
1.ヴィンテージ感を出すために、カットした板に傷をつける。
2.WATCO(ワトコ)のカラーオイル「W-11ドリフトウッド」を、板に塗る。
3.使わなくなったテーブルの脚を取り付ける。
テーブルは2日、ローテーブルは1日で仕上げています。
収納棚のDIY
窓際の棚は、農家の方から購入したリンゴ箱をもとにDIYしたもの。
縦に置いたリンゴ箱には雑誌類を、横に置いたリンゴ箱にはCDなどを収納しています。
壁紙の張り替えDIY
もともと白いウッド調の壁紙でしたが、グレーの壁紙に貼り替えました。かわいすぎない部屋を目指していたminamiさんは、グレーの壁紙にすることでユニセックスなイメージをつくろうと考えたのです。
minamiさんは今後も必要なものがあれば手づくりしたいと意気込んでいました。
インテリアにこだわるようになったきっかけ
子どもの頃からインテリアが好きだったminamiさんは、雑貨集めを趣味の1つにしていました。本格的にインテリアにこだわるようになったのは、実家を出て自分だけの住む場所ができてからだそうです。
2.多少値段が高くても、飽きないデザイン・素材を選ぶのがポイント
家具はインターネットで、雑貨類はお店で購入しているというminamiさん。家具を購入する際は、予算内でより理想に近いデザインを探します。minamiさんの理想は、長く使っても飽きないシンプルなデザインで、ほかの家具と合わせやすい色を選びます。
雑貨は旅先で購入することが多いため、必然的にお店で選ぶ機会が増えます。古道具店やギャラリーが好きなminamiさん。印象に残っているのは、伊那市にある『草の音(くさのね)』というお店だそうです。
雑貨を選ぶ際に気をつけているのは、「絵になるものを選ぶ」ということです。
3.収納について
「収納スペースが少なくて……」とつぶやくminamiさん。一人暮らしに多い収納の悩みを、minamiさんも同じように抱えています。
備え付けの収納スペースはクローゼットとキッチンの調理台の上にある棚、シンク下のみ。見せる収納と見せない収納を使い分けて、見せたくないものはボックスにしまっています。
クローゼットの収納
洋服はすべてクローゼットに収納しています。クローゼットの中は3段に分けられていますが、丈の長い洋服を掛けるスペースがありません。そこで、minamiさんはクローゼットの中につっぱり棒を取り付けて、丈の長いワンピースなどをそこに吊り下げています。
キッチンの収納
台所に立つだけで楽しい気分になれる収納を目指しています。
調味料はすべて、100円ショップで購入したボトルや袋に移し替えています。表面に黒いマスキングテープを貼り、容器の中身がわかるようラベリングしていました。細かいところまで気を配られたキッチンの収納棚は統一感がありおしゃれです。
バスルームの収納
「パッケージは見せない」というルールは、バスルームにも適用されています。洗剤類を、ホームセンターや100円ショップなどで購入した容器に詰め替えて使っているそうです。
白と黒の容器やグレーのタオルなど、モノトーンで揃えられたバスルームは、シックで大人っぽい印象です。
4.これから部屋づくりを始めたい方へ
現在の部屋に住んで4年目になるminamiさん。一人暮らしを始めた頃より物が増えてきてしまったそうですが窮屈さはなく、好きなものに囲まれた生活ができて快適だそうです。部屋づくりの秘訣は、テイストと色だと話してくれました。
※minamiさんのInstagram
アカウント名:mmm_09
実家に住んでいた頃は、インテリアサイトを見ながら部屋のイメージを膨らませていたというminamiさん。イメージどおりの部屋ができた暁には、SNSにアップしようと決めていました。Instagramに寄せられるフォロワーの声が、部屋づくりのモチベーションにつながっています。なかでもDIYした枕元のローテーブルに関する反響が大きいと話してくれました。
お気に入りの1枚は、2019年12月29日のものです。