道具を揃えたら、いざ実践!
DIYでは〝切る〞、〝留める〞、〝塗る〞、〝削る〞の4つの動作が基本。
小物や家具を作ったり、空間を自分好みに変えたりと、いろいろな場面で役立つ動作を覚えれば、 DIYをマスターしたも同じ。
難しく考えたり、怖がることなく、まずは実際にやってみましょう!
基本動作1 切る
道具編でご紹介したのこぎりを使えるようになれば、作れるものの幅がぐんと広がります。
基本といえど、実は難易度の高い動作。まずは、まっすぐ切れるように練習しましょう!
STEP1 切る位置に線を引く
平板にさしがねの長手(辺の長い方)の内側を引っ掛けて直角を取り、鉛筆などで線を引く。
STEP2 切る線を真上から見下ろす
切る線にのこぎりを当て、のこぎりの真上に目線が来るように立つ。
切る間、この立ち位置と目線をキープ。
STEP3 親指を添えて切り込みを入れる
最初はのこぎりを優しく小刻みに動かし、切り込みを入れる。
日本製のこぎりは引く時に切れるので、素早く引くのがコツ。
STEP4 角度を保ったまま切り落とす
切り込みが入ったら、力を入れずに刃の真ん中を使って切っていく。
切り落とす時、欠けないように手で支えると安心。
基本動作2 留める
棚を取りつけたり、家具を作ったり……。切るに続いて、DIYに欠かせないのが〝留める〞動作。
くぎは負荷の少ない場所、ビスは木材の接合など、上手に使い分けてみて。
Lesson1 金槌でくぎを打つ!
STEP1 くぎを板へ垂直に刺す
親指と人さし指でくぎを持ち、打ちたい場所へ垂直に刺す。
STEP2 最初は手を添えながら
手を添えたまま、くぎ頭を真上から金槌で打つ。はじめは力を入れず、小刻みに優しく打っていく。
STEP3 くぎ頭と板が平らになるまで打ち込む
くぎの先端が入って自立したら手を離し金槌の重さを利用して打つ。
板が傷むので叩き過ぎには要注意。
Lesson2 電動ドリルドライバーでビスを打つ
STEP1 キリで下穴を開ける
ビスを打ちたい場所へキリで下穴を開ける。下穴の深さはビスの長さに合わせて5㎜~ 1㎝を目安に。
STEP2 下穴にビスを刺し、ドライバーを当てる
親指と人差し指でビスを持ち、下穴に垂直に刺したら、真上から電動ドリルドライバーを当てる。
STEP3 まっすぐに打ち込んでいく
電動ドリルドライバーをゆっくり回転させ、ビスを打っていく。ビスが自立したら、手を離してOK!
基本動作3 塗る
塗料を〝塗る〞コツをつかむと、部屋の壁、家具などの色・質感を変えられるようになります。
ここでは刷毛での塗り方をマスターしましょう!
刷毛で小さな面を塗ろう!
STEP1 塗る面の周りをマスキングテープで保護
ここでは、水性のペンキを使用。
塗りたくない部分にマスキングテープを貼り、ペンキがはみ出さないように保護しよう。
STEP2 刷毛にペンキをつける
ペンキをかき混ぜて別の容器に移す。毛先から2/3 ぐらいまでペンキを含ませよう。
STEP3 中央からまんべんなく
中央に刷毛を置き木目に沿って一定方向にペンキを伸ばす。
端はペンキが固まらないよう、力を入れずにすっと伸ばす。最後にマスキングテープを剥がせば完成!
基本動作 4 削る
木材の切り口や表面は、やすりがけをして削るとなめらかで美しい仕上がりになる。
ここでは、紙やすりを使ったやすりがけの方法をご紹介。
木の表面をやすりをかけよう!
STEP1 用途に合ったやすりを用意
紙やすりは番手が大きいほど目が細かく、小さいほど粗い。
ケバ立ちのある木材を削る時は粗削り用の“80”と仕上げ用の“280”など、2枚以上用意しよう。
STEP2 アテゴム、または端材に紙やすりをセットする
アテゴムとは、紙やすりを巻いて研磨する道具。
アテゴムの大きさに合わせて紙やすりを切り、セットする。アテゴムがない場合は端材に巻いてもOK
STEP3 粗い番手の紙やすりで削りはじめる
粗い番手“80”の紙やすりを木目に沿って一定方向に往復させ、ケバ立ちがなくなるまで粗削りする。
STEP4 細かい番手の紙やすりで仕上げる
仕上げには、“280”など目の細かい紙やすりを。
アテゴムか端材に紙やすりを巻き、木目に沿って一定方向に往復させて、なめらかになるまで磨こう。
以上の4つの基本動作を覚えておけば、小物や家具を作ったり、空間を自分好みに変えたりと、いろいろなDIYが楽しめるようになります!
基本がしっかりしていれば、完成度も高くなるので、しっかりマスターしておきたいところです。
コンテンツ提供:『暮らし上手』編集部 http://www.kurashijouzu.jp/