収納には欠かせないクローゼットや押入れ。一人暮らしのお部屋だと、収納スペースが限られているため洋服以外の日用品や書籍などをしまっている方も多いのではないでしょうか。
収納家具を増やさずに、今のクローゼットや押入れの使い方を見直すだけで部屋を広くスッキリと見せることができます。
今回は、使いやすくてすっきりとしたクローゼット・押入れ収納のコツをご紹介!
1.持ちものを整理して、収納のルールを決める
持ちものが減ればその分、収納できるスペースが増えます。「いつか使うかもしれないもの」や「ここ1年間ほとんど使っていないもの」は、思い切って処分しましょう。
今の生活に必要な量がわかったら、それ以上ものを増やさないよう気を付けましょう。新しいものを購入した時はその分古いものを処分すると、ものを増やさずきれいな状態を保つことができます。
残すものを決めたら、ルールをつくって仕分けていきましょう。ルールは普段、自分が何を基準に探しているか意識すると決めやすいでしょう。
例えば洋服の場合、「通勤用」「休日用」といったシチュエーションごとに分けることができます。冠婚葬祭用など、普段使う頻度が少ないアイテムほど、ひとつにまとめて奥側にしまっておくのがポイント。また、小物やアクセサリーも洋服のカテゴリに合わせてまとめておけば、探す時間がぐっと減り、効率的です。
2.収納家具やグッズを活用してまとまりのあるクローゼットに
ハンガーパイプなどの備え付けの機能だけでなく、ボックスやかごなど、収納家具やグッズを利用してものが取り出しやすいよう仕分けましょう。
写真のように、クローゼットの下に入れる収納家具やグッズを購入する場合は、事前に縦横奥行きを測っておきましょう。扉を閉じた状態でも余裕で入るかどうかも忘れずにチェックしてください。
押入れは、クローゼットに比べて奥行きがあるため、さまざまな収納家具やグッズを組み合わせて利用することもできます。キャスター付きの収納棚を使って、奥と手前に設置しスライド式にすると多くのものを収納でき、取り出しやすくて便利。
衣類の収納アイデア
さまざまなデザインの収納ボックスが販売されているので、機能だけでなくお部屋の雰囲気に合った色や素材を選ぶと、より統一感が増します。
ハンガーに掛ける洋服は、カラー・丈の長さなどルールを設けてまとめると見た目もすっきりし、探しやすくなります。
鞄の収納アイデア
意外と難しい鞄の収納。形が潰れない用に余裕をもたせると場所を取ってしまいます。そこでおすすめなのが、つっぱり棒とハンガーやラックを使った収納方法。
クローゼット上のスペースにつっぱり棒を設置。小さめのハンガーに取っ手部分を引っかけ、縦に収納します。
こうすることで、鞄が潰れずきれいな状態のまま収納可能に。縦に並べることにより、ひと目で収納している鞄を見ることができ、使いたいものを簡単に取り出せます。
リュックサックなど大きなサイズの鞄は、100均でも販売されているプラスチックラックを利用しましょう。柱があることで鞄同士が重ならず、横から見てもどこに何の鞄があるのか一目瞭然。使い終わった後は、空いている場所に戻すだけなので片付けも簡単です
靴の収納アイデア
靴をクローゼットや押入れにしまうなら、厚紙やプラスチックの箱がおすすめ。購入する際に靴を入れる箱をそのまま利用するのもの手。
中身が見えないボックスは、そのまま置いていると何を入れたのかわかりません。テープやネームプレートを利用し、「ピンク・パンプス」など中身が分かるキーワードを記入しておくと迷わず探せるでしょう。
使用するボックスの色や形がバラバラだと、開けたとき乱雑な印象を与えてしまいます。できるだけボックスの色や形は揃えておくとキレイに見えます。
アレンジして使える収納アイテム
ワンルームや1Kの狭いクローゼットでは、利用できる収納家具やグッズが限られてしまいます。そこで調整できて便利なアイテムが、つっぱり棒とS字フック。
つっぱり棒2本と平板を合わせることで簡単に収納棚がつくれます。つっぱり棒は壁に穴を開ける必要がなく、賃貸でも安心。特別なスキルや工具なしでもできるので、DIYが苦手な方でも取り付けられます。
S字フックは吊り下げて収納することができる便利アイテム。複数のフックを使い、かごをさげれば細々としたものを収納することができます。ハンカチ、靴下、時計など、普段よく使うものを入れて目線の高さに下げて置けば、忘れ物もグッと減りそうです。
3.おすすめのクローゼット収納アイデア
ステンレスの棒と上段に棚が備え付けられた賃貸でよく見かけるクローゼット。収納をきれいにまとめるポイントは色味を合わせること。
こちらのクローゼットは、扉を基準に落ち着きのある色で揃えています。収納家具だけでなく、アウター、スーツケース、家電といったものも同色系統で統一。派手な色は目に付くところに出していません。
インナーや下着など細々としたものをしまう収納ボックスは、2種類。形も色も違いますが、どちらもシンプルなデザインのため違和感がありません。
ハンガーに掛ける衣類も厳選され程よい隙間が空いており、圧迫感のないスッキリとした印象を与えてくれます。
もとが和室だった部屋でよく見かける、奥行きが広くしっかり上下に分けられたクローゼット。ハンガーを掛ける棒が設置されていないこともありますが、後からつっぱり棒を利用して取り付けることもできます。
奥行きが広いこともあり、たくさんのものをしまえるのが特徴。頻繁に使うものは上段、季節ものなどたまにしか使わないものは下段と、使用頻度で置く場所を決めると使いやすいでしょう。
コの字型のクローゼットだとサイド奥の洋服が取り出しにくいため、正面のハンガーパイプは使用せず、川の字型の収納がおすすめです。
正面には背の低い収納棚を置き、クローゼット全体がひと目で見渡せる状態がベスト。
サングラスやネックレスなど、よく使用する小物をS字フックを利用して吊り下げ収納をしています。さらに、翌日着るものをトータルコーディネートして掛けておくためのフックも中央に用意しています。
限られたスペースでもさまざまな家具やグッズを使い、収納方法を工夫することで開けるのが楽しみなクローゼットや押入れをつくることができるのです。
4.クローゼット・押入れを使い切って、広く快適なお部屋を手に入れよう!
ものが詰め込まれたクローゼットや押入れは、使いづらく見た目もいまいち。扉が付いているとはいえ、その中身もスッキリとしたクローゼットが理想的ではないでしょうか。
しまうものを改めて整理し、上手にものを収納することで空いたスペースにアートや植物を飾り、好きなテイストに近づけることも難しくありません。
まずは、持ちものの整理からぜひお試しください。
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