みなさん、お部屋の収納スペースには満足していますか?収納スペースを増やすために収納家具や収納グッズを多用すると、お部屋が更に狭くなってしまいますよね。
そこでおすすめなのが、DIY Magでも人気の壁面収納。2×4(ツーバイフォー)材とアジャスターを使うことで、賃貸物件でも壁を傷つけることなく、収納スペースをつくることができます。
アジャスターを使った壁面収納のメリット
- 部屋のサイズにぴったりな収納スペースをつくれる
- 原状回復が必要な賃貸物件でも壁を傷つけずに取り付け・取り外しが可能に
- 部屋のデッドスペースを活用できる
- 木材に塗装できるため、理想の色や質感に
壁の範囲の分だけ収納できるスペースも増えるため、クローゼットが狭い部屋でも収納スペースの拡張が可能に。また、これまでデッドスペースだった箇所も有効活用することができます。
前回の「壁紙でお部屋改造」に引き続き、壁面収納をレクチャーしてくれるのはDIY動画でおなじみのまるちゃん。
こちらの記事を読んで、ぜひご自宅の壁面収納にチャレンジしてみてください。
壁面収納DIYで使用した材料
■LABRICO(ラブリコ) 2×4アジャスター(5個使用)
1個あたり1,185円
■SPF 2×4材(1890㎜×4本、1957㎜×1本)
1本あたり645円
■シナ有孔ボード(910×1660×5.5㎜×1枚)
2,380円
■ブラケット金具(5個使用)
1個あたり258円
■チャンネルサポート1列タイプ(2本使用)
1本あたり797円
■チャンネルサポート2列タイプ(1本使用)
1本あたり1,180円
■チャンネルサポート用ブラケット金具(12個使用)
1個あたり397円
■パイン集成材(970×250×12㎜×6枚)
※チャンネルサポートで使用
1枚当たり1,740円
■Jパネル(910×300×36㎜、1960×300×36㎜)
スタッフ私物
木材を購入する際の注意点
天井や梁の高さは左右で同一とは限らないため、測定場所を何点か変えて測るのがおすすめです。
なお、ラブリコを使用する際は立てる高さから95㎜引いた寸法でカットする必要があるので注意してください。
5mm〜1cm程度短いサイズでも、ラブリコの上キャップの可動幅が1.8cm(上キャップサイズ:12.0-13.8cm)あるので調整可能です。
「2☓4材」とは
2×4材とは、2×4工法という「面で組み立てていく住宅工法(住宅の建て方)」に使用される角材の事をいいます。木口の厚さが2インチ、幅が4インチの木材のことで、乾燥させる段階でサイズが変化するため実寸では厚さが1.5インチ、幅が3.5インチ程度で規格化されています。
代表的なのは今回使用する「2×4材」ですが、他にも1×4(ワンバイフォー)、2×3(ツーバイスリー)などそのサイズは様々。
そしてここ数年、その2×4材の端にセットすることでつっぱり棒のような役割になるアジャスターが人気。いまやDIYに欠かせないアイテムとなっています。
2×4材アジャスターの種類と特徴
2×4材アジャスターの代表的な4ブランドはこちら。
ブランドによって色や形も様々なので、お部屋の雰囲気に合わせて選んでみてくださいね。
- ラブリコ(LABRICO)/平安伸銅工業株式会社
- ディアウォール(DIAWALL)/若井産業株式会社
- PILLAR BRACKET(ピラーブラケット)/(株)コンクリエイトデザイン
- Walist(ウォリスト)突っぱりジャッキ用パーツ/和気産業株式会社
2×4材とラブリコを使って壁を収納棚へ
今回は、2×4材とラブリコを使って壁面収納にチャレンジしていきます。
それでは早速、やっていきましょう!
作り方1(有孔ボード編)
まずはじめに、2☓4材とラブリコで支柱を作り、その上から有孔ボードを設置していきます。
有孔ボードとは、学校の音楽室などでおなじみの規則性のある小さな穴が空いている板のこと。穴にフックやワイヤーを掛けて、簡単に棚や仕切りをつくることができるためDIYではおなじみのアイテムです。
また、木材は季節や環境(湿度や気温など)によって収縮や膨張をするため、緩んでいないかこまめに確認するのが安全に使用するポイントです。
打つ位置はできるだけ左右で均等に打つと、重さのかかりも分散し、見た目もきれいになりますよ。
また、今回は見た目を重視して梁まで有孔ボードを貼っていますが、アジャスターが緩んでいないか定期的に確認する必要があるため、上部は5~10㎝程度空けておくことをおすすめします。
作り方2(固定棚・可動棚編)
続いて、壁面収納の肝となる棚を取り付けていきます。
今回は固定棚と可動棚、二種類の棚をつくります。収納したいものの大きさにあわせて、ぴったりにつくることができるのもDIYのメリットです。
まずはじめに、重量のあるものや大きいもの、普段使用しないものを収納する用に一番下に固定棚を作っていきます。
しるしを付ける際には、棚が傾かないよう左右の高さにも注意が必要です。
ここからは、ダボレールと棚受け金具を使用した可動棚を作っていきます。
ダボレールとは、棚を設置するための支柱のこと。「ダボ柱」「ガチャ柱」「ガチャレール」など、その呼び方は様々です。
チャンネルサポートの取り付けができたら、いよいよブラケットに棚を取り付けていきます。
どんなスペースでも取り付けできる壁面収納事例
今回は廊下のスペースを有効活用するために壁面収納にチャレンジしましたが、壁面収納は壁さえあればどんなスペースでもチャレンジ可能です。
ここからは、過去にDIY Magで特集した壁面収納事例をスペースごとにご紹介していきます。
キッチンスペースの壁面収納
写真:賃貸のお悩み解決-お助けDIY Vol.1 |レトロなキッチンをカフェ風に!1×4材と木目調シートで原状回復可能なDIY
キッチンで散らかりやすい調味料やコップも見せる収納ですっきり。収納スペースが増えただけでなく、レトロなタイルを隠せるメリットも。お気に入りのインテリア小物を置いて、自分好みのスペースに変身できちゃいます。
写真:【DIY PEOPLE Vol.11】ヒントは日常から。デザインは自分で。DIYで進化させる、自分にとって一番使い勝手のいい家
圧迫感のあった食器棚を撤去して、「見せる収納」に変身したというキッチンスペース。本来食器棚ではないアイアンキャビネットと、ガス管と足場板で作った棚を設置しています。壁の色ともマッチしてとても自然な壁面収納スペースになっています。
デッドスペースの壁面収納
写真:[棚・有孔ボードDIY]賃貸でも大丈夫!傷を付けない壁面収納- Shelves&Perforated board DIY
窓横のデッドスペースが、壁面を活用することで収納スペースに様変わり!チャンネルサポートを使用すれば、棚の高さを変えられるため通気口を塞がずに換気もできます。
有孔ボードの活用事例
有孔ボードは自分の使い方に合わせてカスタマイズできるのがメリット。今では穴にかけるフックの素材やデザインも豊富で、選ぶのも楽しいですよ。
設置する場所によっても、使い方は様々。例えば寝室やクローゼットに設置する場合は、洋服や帽子、バッグやアクセサリーなどをかけるとインテリアのアクセントにもなります。
見せるだけじゃない、「隠す収納」もお手の物な有孔ボード
お皿や調理器具など、細々したものが多いキッチンスペースには有効ボードがぴったり。ごちゃごちゃした印象がなくなり、おしゃれに見えて一石二鳥です!
整理整頓がしやすくなる有孔ボード
フックを掛けて戻す場所を決めてあげることで、お子さまも整理整頓しやすく、すっきりとしたスペースに。
納戸で表に出ている壁面は、掃除用品や意外と使う小物などを置いておくと取り出しやすく便利。もし使っていない壁があったら試してみてくださいね!
可動棚の活用について
可動棚は自分の置きたいアイテムにあわせて高さを変えられる便利なアイテム。しかし、並べるものによっては雑多な印象になってしまう可能性も。
そんな時は、素材や形を揃えたカゴやボックスを並べることで、見た目に統一感がでてぐっとオシャレになりますよ。
靴をコレクションしている方でもばっちりな可動棚
写真:【こだわりの部屋づくりvol.16:後編】 手持ちの家具を賢く利用!色のトーンを合わせて家具を選ぶ(山口さん夫婦)
靴箱をDIYされたご夫婦。整列されたスニーカーに思わずうっとりしてしまいますね。奥の有孔ボードにはお出かけグッズも掛けてあり、生活導線に合わせて手に取りやすいのも便利です。
写真:【こだわりの部屋づくりvol.28:後編】全力で向き合うリノベーション!まずは自身の暮らしを見直そう(pomqujackさん)
これだけボリュームがある靴も、可動棚の高さを調節して収納アイテムを統一するとこんなにもすっきり整理整頓されます。スニーカーやハイカット、ブーツが多い方も安心ですね。
5.まとめ
部屋の収納スペースが狭くて困っている方や、お部屋のインテリアを変えたい方。ぜひ、動画を見ながら簡単で賃貸でも現状回復OKな「壁面収納」にチャレンジしてみてくださいね!