DIYに必要な工程は、主に切断、研磨、組み立て、塗装の4つに分けることができます。
ここでは、上記の切断、研磨、組み立ての3工程を行うために持っていると便利な電動工具についてご紹介していきます。
電気の力で効率よく作業することができる電動工具ですが、便利な反面誤った使い方をすると大きな怪我や事故に繋がります。
巻き込みの可能性があるため、軍手は使用せず、腕時計やアクセサリーは外す、丈の長い服は着ないなど細心の注意を払って安全にDIYを楽しみましょう。
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1.切断用電動工具
自分好みのサイズに加工できるのがDIYの醍醐味。
理想通りの作品を作るためには、まず材料の切断が必要となります。
ジグソーの特徴と選び方
ジグソーとは、細長いプレート上の刃物がついた電動工具です。
刃が上下に動くことで材料を切断することができます。刃の幅が短いため、2×4など柱状の木材の切断、曲線の切断など比較的細かい作業に向いています。
刃にも多数種類があり、刃の幅の短い曲線専用や金属用、プラスチック用などが販売されています。
逆に、ベニヤ板などをまっすぐに切断したい場合などには向いていません。
ジグソーを選ぶ際は切断したい材料を切断できる刃が取り付けられるかどうかがポイント。
また、選ぶ際には刃の取り付け方法にも注目してください。ワンタッチ式といった簡単なものから、工具を使用して取り付けをしなければいけないものなど種類があるため、お好みの機種を選びましょう。
初心者の方には簡単なワンタッチ式がおすすめです。パッケージを確認してみましょう。
丸のこの特徴と選び方
丸のことは、円形の刃がついた電動工具です。
一度に切断できる幅が大きく、直線の切断に向いています。
小回りが効かないため、ジグソーのように曲線や細かな部分の切断には向いていません。
無理やり曲げようとすると、キックバック(抵抗による工具の跳ね返り)が発生するため、必ず直線切断でのみ使用するようにしましょう。
丸のこを選ぶ際は、様々なサイズの刃があるため、自分の付けたい刃が取り付けられるか確認しましょう。
刃の直径が大きくなるにつれかかる抵抗が大きくなるので、初心者の方は小さめの刃を選ぶといいでしょう。
2.研磨とは
材料を切断したあとは、切断面にバリ(加工後に残った木繊維)が残ります。
小物であれば紙やすりを使って手で研磨できますが、机や椅子など面積が大きくなるほど作業が大変そこでおすすめなのが研磨用の電動工具です。
研磨をするのとしないとでは、使い心地やクオリティに差が出てくるので、丁寧に研磨していきましょう。
サンダーの特徴と選び方
サンダーとは、やすりを取り付けて振動によって研磨していく電動工具です。
手で作業するより早く、均一に研磨することができます。
サンダーを選ぶ際は、研磨したい部分を
細かい部分が研磨しやすいよう先端が尖ったタイプや、木屑を吸ってくれるポケットがついたタイプ、専用のやすりしか取り付けできないタイプなど、様々なタイプが販売されています。自分にあったものを選びましょう。
3.組み立て
研磨が完成したら、最後はいよいよ組み立てです。
ビスを止める場所が多い場合や、長いビスを使用する場合など、手回しのドライバーでは本当に大変です。
組み立てに必要な電動工具がまずはじめに必要になるケースが多いと思います。
また、ビスをしっかり締め付けることで作品の耐久度も上がり、より安全に使用することができます。
ドリルドライバーの特徴
ドリルドライバーとは、先端にビットをつけることで、主に穴あけやネジ締めを行う電動工具です。
回転スピードの調整やトルク(締め付ける力)を数値で調整することができ、締めすぎを防止できます。
また、ビットの取り付け部分がチャック式のため、色々な軸のビットを取り付けることができます。
インパクトドライバーの特徴と選び方
ドリルドライバーと同様に、穴あけ、ネジ締めを行う電動工具です。
名前の通りインパクト(打撃)を加えることで、よりパワフルでスピーディーに作業を行うことができます。
しかしドリルドライバーと比べて、トルク調整やスピード調整ができない場合が多く、自分の感覚で作業しなければいけません。
慣れていない初心者の方や、細かい力加減が必要な場面ではドリルドライバーがおすすめです。また、ビットをつける部分も六角軸のみの機種が多いです。
硬い木材や長いビスなどを使ったハードな作業ではインパクトドライバー、これからDIYを始めたいという方や、細かい作業がメインの方はドリルドライバーを選んでいただければと思います。ドイツの工具メーカー「BOSCH」からは、数種類のビット付きセットなど、初心者向けの商品が多く販売されています。
4.電池別電動工具の選び方
単純にコードがついているかついていないかの差だけに見えますが、実は色々なところに違いがあります。
工具ごとに選び方のポイントをお伝えしましたが、特に重要なコード式かバッテリー式かについてご紹介していきます。
コード式電動工具とは
本体の持ち手部分からコードが出でおり、コンセントにさして電源を供給するタイプです。
値段が比較的安価なこともあり、DIY入門に勧められることが多いタイプです。
安定した電力を供給できますが、一方で作業場所が限られてしまったり、作業の際にコードが邪魔になってしまうというデメリットが大きく、バッテリー式に比べて機種が少ない傾向にあります。
バッテリー式電動工具とは
こちらは本体の持ち手部分にバッテリーを取り付けるタイプです。
場所を選ばず作業することができ、ストレスフリーに使用することができます。
バッテリーにはボルト数(電圧)があり、自分の行いたい作業に応じて選んでいきます。バッテリーはボルト数が大きくなるにつれてサイズが大きく重くなっていくので、DIYレベルであれば10.8ボルトを選べば問題ないでしょう。
組み立て家具や、簡単なネジ締めしか行わないという方は、本体とバッテリーが一体になった小型の機種も販売されています。
また、バッテリータイプでは、同メーカー同ボルト数のバッテリーを電動工具間で使いまわせるという利点もあります。
工具の他にも、マキタでは掃除機、ブラックアンドデッカーではモバイルバッテリーなど様々なものが販売されており、電動工具は同じメーカーで揃えるという方が多いのはこういった理由もあります。
しかし、バッテリーは数年使用しているうちに消耗し、交換が必要になったり、別途充電器が必要であったり、コード式に比べコストがかかってしまう側面も。
久しぶりに使おうとして、充電していなかった…ということも考えられます。
使用頻度が低く、使う場所は基本的に室内、かつ安価に済ませたい方はコード式、使用頻度が高く、色々な場所で使いたい、これから電動工具を揃える予定があるという方はバッテリー式を選んでいただければと思います。
5.よくあるご質問
インスタグラムにていただいたご質問をまとめました!
Q.初心者にはドリルドライバーとインパクトドライバー、どっちがおすすめですか?
Q.持っていると便利な電動工具はどれですか?
Q.コンクリートに穴をあけたいです。ドリルドライバーであけられますか?
さいごに
一見単純な違いに見えるポイントですが、長く使っていく上で大きく使い心地が変わってきます。
自分の作りたいものや目的に適したタイプの工具を見つけて、DIYを楽しみましょう!