DIYにおいて欠かせない作業の1つであるやすりがけ。
塗装や組み立て前になんとなくやすっていても、実際にどのような効果があるのか分からない方も多いのではないでしょうか。
今回は、やすりがけによってどんな効果があるのか、やすりの方法にはどのような種類があるのかをご紹介します。
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1.やすりとは?
DIYにおいてのやすりとは、主に木材などの材料の表面処理に使用されます。
なんのためにやすりがけを行うのか、目的を理解した上で作業をすると作業効率やクオリティの向上に繋がります。
切断面のバリ取り
木材を切断するとバリと呼ばれるささくれが発生します。
これをそのままにしてしまうと、見た目が悪いのはもちろん手に刺さってしまう可能性もあるため、とても危険です。やすりで落としていきましょう。
塗装前の下地作り
塗装をする際、表面がザラザラしているとムラになったり塗料がうまく入らなかったりしてきれいに塗装ができません。均一な面を出しましょう。
また、やすりがけを行う際は、必ず木目に沿って行うことが大事です。
木目を無視して削ってしまうと、塗装をした時逆に傷が目立つ仕上がりになってしまうため注意が必要です。
塗装剥がし
家具のリペイントやアンティーク加工で塗装を剥がす際にもやすりを使用することがあります。テーブルなどの面積が広い部分ではサンダーと呼ばれる電動工具が便利です。
■電動工具についての記事はこちら
塗装後のやすりがけ
ワックスやウレタンニスなど、仕上げの塗装が終わった後にやすりがけを行うことがあります。塗装によってついた刷毛跡や凸凹をならし、最終的な仕上げを行っていきます。
そうすることで滑らかな手触りになり、既製品のような質感に近づけることができます。
2.やすりの種類
紙やすり
ホームセンターはもちろん、最近では100円ショップでもよく見かけますよね。
表面の粗さによって、番手と呼ばれる番号(例:#40)が振ってあり、番手を参考にどのくらい削れるかを考えて選んでいきます。
やすりでは、数字が小さいほど粗く、大きいほど細かくなっていき、#40〜#100は粗目、#120〜#240は中目、#280〜#800は細目、それ以上は超細目と呼ばれています。
スポンジやすり
名前の通り、スポンジ素材に研磨材を吹き付けたものです。材料にフィットするため、細かい部分のやすりがけがしやすいのが特徴です。
紙やすりと異なり、洗って再利用ができるためコストパフォーマンスにも優れています。
棒やすり
木工用はもちろん、金属用やステンレス用、プラスチック用など幅広い種類があります。
紙やすりやスポンジやすりに比べ、一度に削れる量が多いので注意して使用しましょう。
3.どのやすりを選んだらいいの?
一口にやすりと言っても、さきほど紹介したように様々な種類のやすりがあります。
木工DIYでは紙やすりが一番扱いやすく、使うシーンが多いため、ここでは紙やすりの選び方をご紹介します。
木材の状態やどう仕上げたいかによっても変わってきますが、ホームセンターなどで売っている既に製材された木材の場合は、#180〜#240くらいの中目を使って研磨していくとよいでしょう。
カンナがけされていない表面にトゲのあるような荒材の研磨や塗装剥がしは粗目、塗装後の表面処理は細目がおすすめです。目的や作業する素材別で基準を覚えておくと、購入する際にとても選びやすいですよ。
番手を数種類使う場合は、数の小さいものから順に大きい番手に上げていきましょう。
4.さいごに
やすりにもたくさんの種類があることを知っていただけたでしょうか。
研磨によって塗装の仕上がりや、使い勝手にも大きく差が出てきます。作品にとって適切な番手を選んで、DIYにチャレンジしてみてくださいね。