サイトアイコン LIFULL HOME’S DIY Mag|こだわりの住まいづくりを楽しむWEBマガジン

DIYのきほんを覚えよう ビスの種類と選び方

DIYのきほんを覚えよう ビスの種類と選び方

DIYにおいて主な組み立て方法であるビス留め。
適切な形や長さがわからないまま作業してしまっていませんか?
誤ったサイズのビスを使うと材料が割れてしまったり、突き抜けてしまったりすることも。

ここでは適切なビスの選び方をご紹介していきます。

▶おすすめ記事
DIYのきほんを覚えよう 動作編
DIYのきほんを覚えよう 木材編
DIYのきほんを覚えよう 電動工具編
DIYのきほんを覚えよう やすりの種類と選び方
DIYのきほんを覚えよう 電動トリマー編

1.ビスの種類

木材用のビスはもちろん、鉄工用やコンクリート用など、様々なビスの種類があります。
誤った種類のビスを使用してしまうと、強度に影響が出る可能性もあるので注意して選びましょう。

コーススレッド

木ネジとも呼ばれ、DIYでは入手のしやすさや手頃な価格からよく使用されるビスの一つです。高いネジ山が木材に食いつき、しっかり固定されます。
また、ビス全体にネジ山が切ってある「全ネジ」と半分のみネジ山が切ってある「半ネジ」の2種類があり、固定したい材料に応じて使い分けることができます。

全ネジの場合、頭が取れてしまっても埋まっている部分はそのまま締め付けをキープでき、半ネジの場合、ネジ山が半分のみのため木材同士が引っ張りあって締め付けることができます。

スリムビス

通常のビスに比べ、細くなっているのが特徴です。
木材の端などの割れやすい部分、ネジ頭をあまり目立たせたくない部分に適しています。

コンクリートビス

コンクリートに打ち込む専用のビス。
そのままではビスが入っていかないため、あらかじめ振動ドリルなどでコンクリートに下穴を開けておく必要があります。

鉄鋼用ビス

ドリルビスとも呼ばれ、名前の通り先端が尖っているため下穴を開けずにビス打ちが可能です。
ドリル状になっていない鉄鋼用ビスもあるので、購入時はパッケージをよく確認しましょう。

2.ビスの選び方

前半ではビスの種類をいくつかご紹介しました。ここからは、DIYで登場頻度が高い木材に対して打ち込むビスを選ぶ際に押さえておくべきポイントをご紹介します。

長さ

長ければ長いほど強度は増しますが、不適切に長いビスを使用してしまうと材料が割れてしまったり、突き抜けてしまうことがあります。
取付物+20mm程度を目安にビスを選びましょう。
例えば2×4を取り付けたい場合は2×4の厚み38mm+20mmで、58mmぐらいのビスを使用することになります。
上記はあくまで目安のため、強く力負荷のかかる部分は少し長めに、飾り程度で特に負荷はかからない部分は短めになど、調整していきましょう。

全ネジと半ネジ

ビス全体にネジ山が切ってある「全ネジ」と半分のみネジ山が切ってある「半ネジ」の2種類があり、固定したい材料に応じて使い分けることができます。
全ネジの場合全ての材料にネジが聞いている状態になるため、すでに組み立ててあるものに対して強い保持力を発揮します。
半ネジの場合ネジ山が半分のみのため木材同士が引っ張り合い、強く締め付けることができるため、一からの組み立てみ向いています。

素材

ビスには、主に鉄製とステンレス製があります。
鉄製に比べステンレス製の方が強度が高く、錆びにくい特徴があります。
しかし、その分値段も上がるため、DIYでは屋内使用は鉄製、屋外使用はステンレス製といった使い分けがおすすめです。
こちらもあくまで目安ですので、強度や耐久度が必要な部分に応じて使い分けてください。

3.下穴をあけよう

ビスの種類が決まったら、次はいよいよ実際に打ち込んでいきます。
ビスを打ち込む際木材にそのまま打ち込もうとすると、多くの場合は木材は割れてしまったり、強い力が必要で失敗してしまうケースも。

先に下穴を開けておくことでビスの通り道を作り、木材に負担をかけずスムーズにビスを打ち込むことができます。
下穴を開ける際はドリルや錐を使用し、使用するビスの半分程度の太さで開けていきます。
下穴が大きすぎるとネジが効かなくなってしまうため、下穴の大きさには注意が必要です。

4.さいごに

たくさんの種類があるビスですが、種類の分だけ用途があります。
適当に選んでしまうと、作品の仕上がりを大きく左右しかねない大事なパーツの一つです。適切なビスを使って、DIYを楽しみましょう!