お気に入りのインテリア、手作りの家具、居心地の良さを追求したリノベーションなど、住まう人の理想が詰まった「こだわりの部屋づくり」についてご紹介するこちらのシリーズ。
前編では、makoさんの家のコンセプトや空間ごとのポイントについてご紹介しました。後編では、makoさんの家づくりの過程や収納についてご紹介します。造作家具を減らし、自分たちでできるところはDIYしたことが、こだわりのポイントです。
【makoさん】
年齢:32歳 仕事:保育士
家族構成:夫婦、息子さん(5歳)、娘さん(3歳)の4人暮らし
【住んでいる物件】
物件の種類:注文住宅
間取り:2LDK
1.家づくりの過程
makoさん一家が現在の注文住宅を建てたのは3年前。上のお子さんが家の中で走り回るようになり、隣人に気を使わなくてはならない賃貸暮らしを窮屈に感じていました。小さいお子さん2人がいながらの引越しは本当に大変で、荷造り、荷ほどき、 DIYなどすべての過程で苦労したそうです。しかし、落ち着いてのびのびと暮らせるようになってからは、心にゆとりができました。
家づくりの過程1:じっくり土地を選ぶ
納得できる土地が見つかるまで、いろいろな場所を見に行ったというmakoさん。旦那さんはいい土地だけでなくダメな土地も見ておきたいと、たくさんの土地を見に行かれたそうです。
家づくりの過程2:設計士と相談しながら理想の住宅に近づける
※1 そとん壁とは、火山噴出物である“シラス”を材料とした外装材を使用したもの。
また、ドアといった建具や階段床などには、ウォルナットの古い雰囲気に合うようポイントで集成材が使用されています。
家づくりの過程3:DIYをする
窓枠や床を塗ったり、2階の壁を漆喰で塗ったり、造作家具の中は棚を造りつけず自分たちで収納をDIYしたりしています。
ときにはお子さんを寝かしつけてから、寝る間を惜しんで作業することもあったとか。DIYは手間がかかりますが、夫婦でつくった思い出の品だと思うといっそう愛着を持って使えそうです。
インテリアに興味を持ったきっかけと今後の部屋づくり
makoさんはインテリア雑誌「Come home!」が好きで、大学生の頃から購読していました。当時から古い雰囲気のインテリアに惹かれて骨董市にも通っていたそうなので、現在は憧れの暮らしが実現しているといえます。
昔から好きなテイストが変わっていないこともあって、現在のmakoさんの部屋には統一感があり、こだわりも感じられます。とはいえ、ライフスタイルの変化に合わせてリフォームできる余地を残しておいたそうです。広い家なのに間取りが2LDKなのは、2階に壁を造っていないからです。
2.日頃のイメージで「一期一会」を逃さない
新しく家具やインテリアを購入するときには、「こういったものが欲しい」というイメージを常にしておくよう心がけています。理想のものとの出合いを待ち、見つけたときには迷わず買います。
よく行くお店は、町田市のアンティークショップYugeと、古物百貨店ALL TOMORROW’S PARTIESです。また、大和市で毎月開催されている神奈川やまと古民具骨董市にもよく通っています。通ううちに見る目が養われ、相場がわかってくるそうです。
3.収納について
makoさんの収納の基本は、見せられるものは見せることです。お気に入りのものをガラスケースやオープンラックに並べたり、趣のあるカゴにしまったりして、コレクションのように見せています。
キッチン
4.これから注文住宅やDIYを検討したい方へ
注文住宅に興味がある方、DIYで部屋づくりをしたい方へ、makoさんから3つのアドバイスをお聞きしました。
・注文住宅を建てるなら、自分の好きなことがやれる工務店を探すこと。
・家を建てるのは普段の買い物とは桁が大きく違います。積み重なって総合的に予算オーバーにならないよう、細かいところを切り詰めること。
・DIYは騒音に気をつけること。木材のカットなどはホームセンターのサービスを利用すると楽。
自分の好きなように家が建てられる注文住宅。決めなければならないことが多いからこそ、「こんな家に住みたい!」というイメージを明確にしておくことが大切です。
※makoさんのインスタグラム
アカウント名:moco_moco625