お気に入りのインテリア、手作りの家具、居心地の良さを追求したリノベーションなど、住まう人の理想が詰まった「こだわりの部屋づくり」についてご紹介するこちらのシリーズ。
今回ご紹介するのは、千葉県在住のまりさんの部屋です。リメイクシートを貼った壁や家具は黒を基調としたモノトーンコーディネートで、男性っぽさのあるかっこいい印象です。壁飾りや飾り棚の小物は、ヴィンテージ感が漂うインダストリアルインテリアで揃え、カフェのようにおしゃれな雰囲気に仕上げています。リメイクシートやDIYでつくる、「無骨」「男前」「ユーズド感」の表現がぴったりなインダストリアルテイストの部屋づくりを見ていきましょう。
【まりさん】
仕事:食品関係
家族構成:息子さん2人と3人暮らし
「住み始めてから20年以上たつので、古い物件です。子どもたちが成長し、手が離れたタイミングで心機一転、部屋のリメイクを始めました。リメイクを初めて2年になります」
【住んでいる物件】
まりさんが住んでいるのは、千葉県にある3LDKの部屋です。近くには保育園や小学校があり、広々とした緑豊かな環境は、子ども達がのびのびと過ごすのに適していました。インテリア好きのまりさんは、休日には車を走らせながら、いくつもの家具屋さんをめぐります。
1.男前テイストからインダストリアルテイストへ…壁紙から始まったリメイク
ロッキングチェア:楽天 モダンデコ/マントルピース:minne/テレビ台:ニトリ
最初はインテリアに全く興味がなかったと話すまりさん。子育てがひと段落したタイミングで生活空間に関心が高まり、部屋を素敵にしたいと2年前にリメイクを始めました。Pinterestなどのアプリで、インテリアの写真を探すうちに、男前インテリアのカッコよさに目を奪われました。リメイクを選んだのは、お金をかけずに素敵な部屋をつくりたかったからです。
初めてのリメイク:リビング
初めてリメイクをしたのは、リビングの大きな壁です。100円均一で購入したリメイクシートを切り貼りし、一晩掛けて仕上げました。1番苦労したのは、レンガの柄を合わせながら貼らなければならなかった点だそうです。
まりさんが貼った壁を見て、インテリアに興味のない息子さんも「いいね!」と褒めてくれたそうです。一人暮らしをしている娘さんは、実家に来た際に写真を撮って自身の部屋づくりの参考にしている様子です。
2.お気に入りのアイテムはロッキングチェアとマントルピース
ロッキングチェア
マントルピース
3.空間ごとのポイント~リビング・ダイニング~
リビング
・テーブル、ラグ
収納ボックス(黒):IKEA/収納ボックス(茶色):メガマックス
まりさんは、普段、リビングに布団を敷いて寝ているそうです。布団はリビング横にある備え付けの押し入れにしまっています。
・リメイク
引き戸の上部、小さな引き出しが集合しているように見えるところは、押し入れの天袋です。リメイクシートを貼っているため、外からはそれとわかりません。和風のつくりでも、リメイク次第で洋風に見せられます。
リメイクをする以前から使い続けている棚は、木とアイアンでできた男前な雰囲気です。
インダストリアルな雰囲気を盛り立てている額は、リサイクルショップで購入。白だった物を黒く塗ってから、ユーズド感を出すためにやすりをかけています。
・リメイク
棚の後ろにある壁は、まりさんがひと手間かけたリメイクです。100円均一で購入した白いリメイクシートを黒に塗ってから貼っています。
ダイニング
4.空間ごとのポイント~キッチン~
・リメイク
以前、キッチンのライトは、シンク上部にある物のみでした。手元の暗さが気になっていたまりさんは、左側に2つのライトを取り付けました。電池式なので面倒な工事が不要で、コンセントの見た目を気にする必要もありません。
キッチン台の扉はすべて、リメイクシートを貼っています。奥の白い壁もリメイクシートです。白色だった湯沸かし器は、リメイクシートで黒くして周囲のインテリアと馴染ませています。キッチンラックは、木目だった物を黒く塗っています。
5.空間ごとのポイント~玄関・廊下~
・リメイク
玄関扉、靴箱、玄関横の壁はリメイクシートを貼っています。靴箱にしている黒いボックスは、リビングで使っていた物を移動させました。古い家具を捨てずに、リメイクで生まれ変わらせながら再利用しています。
欲しい小物ができると、100円均一へ探しに行くそうです。目当ての物がなかったとしても、別のアイテムをつくり替えることで目的の小物にできるかもしれないと考えるそうです。