お気に入りのインテリア、手作りの家具、居心地の良さを追求したリノベーションなど、住まう人の理想が詰まった「こだわりの部屋づくり」についてご紹介するこちらのシリーズ。
今回ご紹介するのは、東京都世田谷区在住の@_____dailyyさんの部屋です。
@_____dailyyさんの部屋づくりのポイントは、「自分が一番やすらげて、リラックスできる空間をつくる」こと。自分の好きなものだけでつくられた@_____dailyyさんの部屋は、ベッド選びからから始めて、ひとつひとつこだわって揃えていったそうです。今回は、そんな@_____dailyyさんのリラックスムード満点の部屋づくりを見ていきましょう。
【@_____dailyyさん】
年齢:20代後半 仕事:保育関係
「今の部屋には昨年の8月に引越ししましたが、引越しする前も同じ町に2年間住んでいました。地元愛いっぱいです。趣味はカフェ巡りと旅行です」
【住んでいる物件】
@_____dailyyさんが住んでいるのは東京都世田谷区、小田急沿線にある1K(7.3畳)の部屋です。職場に近くて、都心にも出やすく、駅まで徒歩5分の好立地です。静かな住宅街で、オシャレなカフェもたくさんあります。
「このマンションを選んだポイントは、女性限定の物件で安心できたことと、面白いサービスが受けられることです。例えば、一階のエントランスにある本棚から自由に本が借りられます」
1. コンセプトはリラックスできる優しい部屋
@_____dailyyさんの部屋は正方形で、壁の優しいホワイトーベーシュの色合いが女性らしいやわらかさを醸し出しています。
全体的に、色はなるべく統一感を持たせるようにしています。そのほうがスペースも広く見えて、ほっとする部屋になります。優しい壁の色が気に入っているので、壁の色合いに合わせて、テーマカラーをベージュ・白・グレーの三色にしました。あまり柄物や主張の強い物は入れずに、優しい色合いでまとめています。木の質感やナチュラルな物も好きなので、家具は木製を多く取り入れています
自分の好きなものだけを集めた空間、部屋をつくっていくことが楽しいです。生活感があっても、自分らしさを大切にしています。寝て起きて1日の半分を過ごす部屋なので、自分にとって過ごしやすい部屋づくりをしています
お気に入りのアイテムはモロッコ風のラグ
ラグ:urbanoutfittershome
やわらかな格子柄がシンプルな室内にアクセントを加えています。
光を遮ってくれるスタイリッシュなブラインド
ブラインド:楽天
スタイリッシュさに憧れていたので、カーテンではなくブラインドにしました。光が差し込んで気持ちいいです
ベッド
ベッド:無印良品
インテリアの中で最初に決めたのがこのベッドです。ベッドの上で過ごすことが多いのと、たっぷりのスペースで眠りたかったので、あえて大きめのサイズを選びました
大きめのビーズクッション
ビーズクッション:無印良品
ソファなどの大きな家具を置くと、スペースが圧迫されます。@_____dailyyさんはリラックスするときのアイテムとして、ソファの代わりに大きなビーズクッションを置いています。
ネットでは『人をダメにするクッション』なんていわれていますけど(笑)、一人暮らしならこれで十分です。体全体を包み込んでくれて、本当に気持ちいいです
天井照明
シーリングライト:楽天
やわらかな光のシーリングライトは、リラックスムードを盛り上げてくれます。
見た目もかわいいですが、段階調節や角度も変えられて、とても気に入っています
テレビ台、イス
テレビボード:ナチュラルキッチン/テーブル:IKEA/イス:ニトリ
さりげなく置かれた本は、マンションの1階にある共用ライブラリーから借りてきた物。
シンプルライフを彩る癒やしの植物
かわいらしいピンク色のテレビの横に飾られた黄色のミモザが、部屋を鮮やかに彩ります。
植物が大好きで、ドライフラワーもたくさん飾っています。3月8日はイタリアでミモザの日といわれていて、それにちなんで買ってきました
印象的に飾られたドライフラワーたち
今飾っている植物は小さな物が多いので、これからもっと高さのある大きなグリーンも取り入れてみたいなと思っています
キッチンまわりにもさりげないグリーン
トイレ
トイレはあくまでシンプルに。清潔感のあるホワイトをベースに、壁にはオレンジとシナモンのガーランド。ワンポイントが印象的なトイレです。
2. 家具はひとつひとつこだわり、妥協しない
気に入った物に出合うまで絶対に妥協しないという@_____dailyyさん。部屋づくりの最初はベッドから始まりましたが、好きなものに巡り合うまでは時間がかかるので、ひとつひとつゆっくり揃えていきました。
部屋づくりの過程1:大物家具
①ベッド
この部屋は最初にベッドを決めて、それをベースにほかの家具を揃えていきました。壁が淡いベージュ色だったので、色は壁を基準に統一して揃えました
②テレビ台
部屋が正方形に近い間取りなのでそんなに狭くは感じません。今まではテレビ台で部屋が狭くなってしまったので、幅の薄いシェルフで代用しています
家具を選ぶポイントは、なるべく淡い色で背が低い物を選ぶことです。テレビは黒が多いと思いますが、優しい色を選んで圧迫感をなくすことで、部屋全体がとても広く感じます
③ミニマムサイズの家具
ひとつひとつの家具はとにかくミニマムなサイズ感にこだわっています。限られたスペースをとことん広く使うための工夫が詰まっています。小さな積み重ねが、ゆったりとした空間を生み出しています。
部屋づくりの過程2:お気に入りのアイテム
④ラグ
・以前のラグ
以前はグリーンのラグを使っていましたが、サイズが大きくて部屋が狭く感じるのと、ピクニック感が出てしまい、しっくりきませんでした。モロッコ風ラグに買い替え、今は1番お気に入りのアイテムです
・現在のラグ
部屋づくりの過程3:DIY
洗面台は、白と黒のモノトーンでスッキリとまとめられています。壁のタイルシートは@_____dailyyさんが自ら買ってきて貼り付けた物です。細かなこだわりが感じられます。
もともとはすべてガラス張りだったので、水はねを防止する意味でもタイルは効果的でした。お掃除も楽になり、見た目もかわいいので一石二鳥です
⑥ベランダ
インテリアにこだわるようになったきっかけと今後の部屋づくり
実家ではなかなかできなかったので、就職して初めて一人暮らしをしたときから、インテリアにこだわるようになりました。インスタグラムや雑誌を参考にしながら、自分の好きなものにこだわって選んでいきました。
今後の部屋づくりについては、グリーン系を増やしたり、できる範囲で壁に飾り物を充実させたり、大きな観葉植物を置きたいそうです。
3. 家具を選ぶポイントはブランドよりテイスト
家具を探す方法としては、実際にお店に見にいくのと、ネットで探すのは半々くらいの割合です。ネットで探すときはサイズ感を間違えないよう、あらかじめ細かくサイズを測ってから購入しているそうです。
最近はネットショッピングが便利になったので、海外でしか手に入らないようなインテリアもネットで探して買っています。ZARA HOMEさんやアーバン・アウトフィッターズさんが大好きなので、通販サイトもインテリアの参考にしています
気に入ったアイテムでも、予算やサイズ感が合わなかったときは困ったそうです。
あまり高価な物を揃えられるわけではないので、いろいろなお店を回って似たようなテイストの物を探しました。ニトリや無印良品は、プチプラでもかわいいアイテムが多いので助かっています。ハイブランドのショップとプチプラショップを交互に回ったりしながら、テイスト重視で選びました
4. 収納について~スぺースを有効活用。部屋を広く見せる収納術~
部屋を見回しても、棚などの収納家具がほとんど置かれていません。収納は、壁に備え付けのクローゼットの中に収めるようにしています。
大きなベッドの下が、すべて引き出し式の収納スペースになっているという@_____dailyyさんの部屋。ここに衣類や日用品などを収納しており、徹底して見せない収納がされています。
収納を考える前にいろんな方のインスタグラムを見て、参考にしていました。インスタグラムは昔から見ていて、ハッシュタグで検索し、気になった画像は全部チェックしていました
コンセントの収納
なるべくスッキリさせたかったテレビ台。テレビまわりは何かとコードが多く、光回線も繋いでるので、なおさらコードがウジャウジャしていました。そこで、専用BOXを購入し収納しました
キッチン
生活感の溢れる収納ですが、料理好きなので、使いやすいように収納しています
5. 趣味や休日の過ごし方
自分がとことんリラックスできる部屋をつくり上げた@_____dailyyさん。休日はどのように過ごしているのでしょうか。
仕事は土日が休みで、休日は外に出かけるのと部屋で過ごすのがちょうど半々くらいですね。1日は部屋の片付けをしながら部屋でゆっくり過ごして、もう1日は近くのお気に入りのカフェを巡ったりしています。カフェでコーヒーを楽しむのはもちろん、店内のインテリアを観察し部屋のコーディネートに取り入れられるポイントを探したりして、勉強にもなりとっても楽しいです
年間でいうと、海が好きでよくダイビングに行っています。1年に1回は海外旅行にも行きます。とにかく海がきれいなところに旅行していますね
インドアとアウトドアをバランスよく取り入れた休日を過ごしている@_____dailyyさん。
大好きな海への愛が込められた、キュートな玄関マット
6. これから部屋づくりを始めたい方へ
これから部屋づくりを始めたい方へのアドバイスとして、@_____dailyyさんは自分の好きなものにこだわることについて話してくれました。
自分が、好き!と思える物にこだわって部屋づくりをしてほしいと思います。私は自分が1番リラックスできる場所をつくりたいと思って部屋づくりをしています。そういうコンセプトみたいなものを最初にひとつ決めておくと、全体の統一感も取れやすいです。色に関しては、全体的なベースカラーを合わせて統一感を出し、柄物は控えたほうがまとまりは出やすいと思います
また、一人暮らしの限られたスペースの生かし方について、アドバイスしてくれました。
一人暮らしの部屋ってとにかくスペースが限られているので、ひとつひとつのサイズ感にはとくにシビアになったほうがいいです。例えば、「オシャレなソファを置きたい!」という人は多いと思いますが、現実的にはスペースが足りなかったりします。でも、よく考えたら一人暮らしの部屋に大きなソファは必要ないと気づきました。代わりに、このビーズクッションで自分は十分満足できると考える。そんなふうに、代用の仕方を考えたり、いろんな工夫を考えたりするのも、部屋づくりの醍醐味だと思います。正解ややり方はひとつではありません。100人いたら100通りの工夫の仕方があると思うので、いろいろ想像をめぐらせてみたらいいと思います