お気に入りのインテリア、手作りの家具、居心地の良さを追求したリノベーションなど、住まう人の理想が詰まった「こだわりの部屋づくり」についてご紹介するこちらのシリーズ。
今回ご紹介するのは、東京都練馬区在住のmairooom203さんの部屋です。部屋には、色にこだわって揃えた家具がきれいに並んでいます。統一感があり、ホテルの一室に案内されたかのようなスタイリッシュさも感じます。センスあふれる空間づくりをしているmariroom203さんの色へのこだわりや、限られたスペースを広く見せるレイアウトのポイントを見ていきましょう。
【mairoom203さん】
年齢:20代 職業:不動産関係
以前は実家で暮らしていましたが、東京への転勤をきっかけに半年前から一人暮らしを始めたmairoom203さん。職業柄、建築に大変興味を持っていて、仕事とプライベートを兼ねてインテリアの展示会や遠方の美術館まで足を運んでいます。
【mairoom203さんが住んでいる物件】
Mairoom203さんが住んでいるのは、練馬区の閑静な住宅街にある1K7畳の部屋です。スーパーやコンビニエンスストアが多い街で、24時間いつでも食品から日用品まで揃えられる環境です。
「駅から徒歩10分圏内で、職場に通いやすいことを第一に考えて、今の場所に決めました。買い物をするのは池袋が多いですが、原宿や表参道にも行きやすくて便利な場所です。練馬区は、23区の中でものんびりしていて暮らしやすいです」
1. グレーを中心にしたモノトーンインテリア
テレビとソファを対角に置くことで、部屋がとても広く感じます。ウォークインクローゼットにすべて収納し、タンスなどの生活感のある収納家具を置かないようにしています。
お気に入りアイテムは、ライト
・ベッドライト
ベッドライト:IKEA
頭の部分が360度回転するライトは、壁に当てて間接照明としても使用できます。小さいながらも明暗の調節までできる優れ物です。
・シーリングライト
ベッド
ベッド:無印良品/ベッドカバー:ZaraHome/枕、クッション:ニトリ/枕カバー、クッションカバー:ZaraHome/カーテン:ニトリ
場所を取らないシンプルな物がいいという理由から、ベッドはあえてフレームのないタイプを選んでいます。
壁の飾り
カレンダー:東京都美術館のミュージアムショップ/吊り下げ式の飾り:ザ・ジオメトリスト
特徴的な飾りの「ザ・ジオメトリス」は、代官山のT-SITEで見つけたそうです。文房具コーナーに置いてあるDIYキッドを、オシャレなインテリアに変えてしまうセンスに脱帽です。
観葉植物:Francfranc/フォトフレーム:IKEA
ポストカードやパンフレットから切り抜いた絵や写真にも、mairoom203さんのシックなセンスが光っています。フレームは部屋全体のイメージを考慮して、ブラックとゴールドをバランスよく置いています。
ベッドサイドテーブル
ベッドサイドテーブル:IKEA
円形の台が外れるようになっています。以前はそれを膝にのせて食事を摂る取ることもあったそうです。ベッドの足元に置くようになった今では、ベッドに寝転がりながらテレビを観る際の携帯やリモコンの置き場です。
ベッドサイドテーブル:IKEA/ゴミ箱:moheim
生活感のあるティッシュボックスを引き出しの中に仕舞っていましたが、不便だったためブラックのティッシュポットを購入。マットな質感が部屋のイメージとよく合っています。
スタイリッシュなごみ箱はネットで購入した物。ほとんどがアイアン素材という中で、数少ない木材のアイテムです。
テーブル
テーブル:ZaraHome/ラグ:楽天
ソファ
ソファ:IKEA/小さいテーブル:KARE
くつろげるスペースをつくりたかったmairoom203さんは、1人掛けソファを選びました。
テレビ台
テレビ台:IKEA
テレビを観る時間は少ないと話すmairoom203さん。録画もしないということで、テレビまわりはスッキリとした印象です。本来ならAV機器を置く場所には、IKEAで購入したマットな質感の食器や旅行先のチェコの美術館で購入したキャンドルホルダーが美しく並べられています。
コンソールテーブル
コンソールテーブル:Amazon
ひときわ目を引くコンソールテーブルは、花びらを散らしながら咲く桜をしつらえています。マスキングテープでつくった造花ということですが、グレー、ピンク、ブラックの組み合わせが絶妙です。今にも散ってしまいそうな桜の花の可憐さが際立っています。
なるべく多く収納できるように、チェストやタンスを置くことを考える人も多いですが、生活感が出てしまうのと圧迫感があるのが難点です。あえて収納スペースのないコンソールテーブルにすることで、上手にその問題を回避しながらスタイリッシュな空間をつくることに成功しています。
白いBOX:無印良品/スピーカー:HAY
乱雑に見えるコンセントは無印良品のケースを逆さに使用することで、目隠しになります。観葉植物の根元にも、さりげなくライトのスイッチを隠しています。
キッチン
トイレ、洗面台
玄関
2. デザイン画から始める部屋づくり! 色を揃えるためにDIY
mairoom203さんの部屋づくりは、デザイン画をつくるところから始めるプロフェッショナルなやり方です。職業柄インテリア関連の物に触れる機会が多いmairoom203さんの頭の中には、最初につくりたいイメージが存在していたようです。
部屋づくりの過程1:写真を集めて全体の色のバランスを確かめる
①大きい家具
部屋づくりの過程2:大きい家具に合わせて小物を揃える
②壁飾りを中心とした小物
③ラグ
④小さいテーブル
部屋づくりの過程3:DIY
⑤ドア
⑥コンソールテーブルの後ろの壁
恵比寿にある輸入壁紙専門店のWALPA STOREで購入した壁紙を3日間かけて貼ったそうです。賃貸なので、貼って剥がせるタイプの壁紙です。
インテリアに興味を持ったきっかけと今後の部屋づくり
mairoom203さんがインテリアに興味を持ったきっかけは現在の仕事です。不動産関係の仕事をしていると、間取りや壁紙等の相談を受けることもあるそうです。相談に応えていくにつれて、興味を持ち始めました。
今後の部屋づくりは、DIYを中心に考えているそうです。
3. 選び方の基準は「色」と「質感」…細部までイメージに合うアイテムを選ぶ
家具選びで大事なことは、最初にさまざまなところから情報を仕入れて、自分の中でイメージを固めることだとmairoom203さんは話してくれました。mairoom203さんの場合、ブラックやグレーのカラーで素材はアイアンが基本です。そのために、暖色系のカラーや木素材のアイテムは入れないという決意が必要です。もし取入れる場合は、デザインやカラーがイメージに合っているなどの理由が必要になります。
知りたい情報をすぐに入手できるインスタグラムやその他のサイトも部屋づくりには欠かせません。
4. 収納について
物を見せるところに置かないというmairoom203さんの収納は、収納スペースの広い部屋を選ぶという方法で課題をクリアしています。2畳ほどのウォークインクローゼットとキッチンに備え付けの収納スペースには、現在もまだ3割ほどの余裕があります。
キッチン
クローゼット
5. 趣味や休日の過ごし方
平日は仕事で土日がお休みという生活スタイルのmariroom203さん。土日のどちらかは部屋のインテリアに手をかけたり、掃除、洗濯をする日にあてて、もう1日を遊びに行く日にすることが多いそうです。
美術館めぐり
一番印象に残っているのは、金沢にある谷口吉生さんが設計した鈴木大拙館だそうです。
写真
6. これから部屋づくりを始めたい方へ
これから部屋づくりを始める方にポイントを3点話してくれました。
・テイストを決める
・色を決める
・面積の広いところからつくっていく
最初にテイストや色を決めて、そこからブレずに部屋づくりをしていく方が統一感のある部屋に仕上がります。実際に部屋づくりをするにあたって、面積の広いところから順に行うほうが作業もスムーズです。
※mairoomさんのインスタグラム
アカウント名:mairoom203
インスタグラムでは、部屋全体の写真とアイテムの写真を交互に載せる工夫をしているそうです。お気に入りの投稿は2月27日の写真で、部屋の様子がよく伝わるところが気に入っているそうです。
■mairoomさんのInstagramを見る