お気に入りのインテリア、手作りの家具、居心地の良さを追求したリノベーションなど、住まう人の理想が詰まった「こだわりの部屋づくり」についてご紹介するこちらのシリーズ。
今回ご紹介するのは、東京都の西部に在住のkarinaさんの部屋です。部屋に入って正面にある大きな窓からは、どこまでも広がる青空が望めます。窓のそばにある机に座って、開放感を味わいながら食事や仕事をしているというkarinaさん。友人を招くことも多いそうです。そんな「6畳でも人が集まれる」ことを考えた部屋づくりを見ていきましょう。
【karinaさん】
年齢:31歳 職業:インスタグラマー、ブロガー
「今の部屋には、昨年の11月に引越したばかりです。仕事が落ち着いた後に友達を呼んで、持ち寄りパーティーを楽しんでいます。小さな部屋ですが、充実した時間を過ごしています。マリンスポーツやウィンタースポーツも好きなので、長い休みが取れたらいきたいです」
【karinaさんが住んでいる物件】
karinaさんが住んでいるのは、1K(18.7m2)の部屋です。大きな窓を開けても隣家の視線が全く気にならない環境は、東京都で暮らす人にとって憧れではないでしょうか。
都心まで近いので、交通の便がいいところが気に入っているそうです。
「好きな街は吉祥寺です。素敵なお店がたくさんあって、散歩に出かけることもあります」
1. 白をベースにつくった狭くても人が集まれる部屋
お気に入りのアイテムは、思い出と共に大事にしたい
karinaさんは、ブログのタイトルにしている「おうちは小さな宝箱」という言葉通り、思い出の詰まった物を大切にする暮らしをしています。“宝箱”の中身をご紹介します。
・お父さんが描いてくれたという絵画
手づくりの蝶々
ベッド
ベッド:楽天/掛け布団カバー、シーツ:ニトリ
空間を広くするためには、2つ以上兼用で使える家具を選ぶのも有効です。ベッドはあえて枠なしで、テーブルに合わせてソファにも使えるタイプにしています。
カーテン
カーテン:IKEA
奥にはミラーレースカーテン、手前にはレースカーテンを重ね付けしています。人を呼んだ際、カーテンレールに洗濯物を干していると、丸見えになってしまうのが気になります。手前のレースカーテンを閉めれば、洗濯物も気にならなくなるそうです。
ミラーレースカーテンは、外から中が見えにくく、太陽のやわらかな自然光を遮断しません。
机、椅子
机:楽天/椅子:楽天/椅子に掛かっているムートン:IKEA
机は昇降式で来客時にダイニングテーブルと兼用できるタイプです。人が集まるときは、昇降式のテーブルを低くし部屋の中央に置きます。
木の椅子:サリュ
チェスト
チェスト:ニトリ/引き出し:ニトリ
チェストはニトリで購入した1つずつ分解できるタイプの物です。棚の高さをそれぞれ調整しながら、3つをあわせて使っています。ポットとカップのある棚の下には、コーヒー、紅茶のセットを置くなど、使いやすさを重視した無駄のない収納方法です。
間接照明
間接照明:カインズホーム
机の上とベッドの枕元にある間接照明は、寝る前の1時間をゆったりとした気分で過ごさせてくれるアイテムです。枕元には充電器一式とアロマを揃えています。
クローゼット
取っ手のサシェ:アフターヌーンティー
クローゼットの取っ手部分に掛けてあるサシェからは、大人っぽい女性の香りがします。扉を開けた時にふわっと香るのを楽しめます。
ベランダ
化粧スペース
スタンドミラー:楽天/化粧台にしている棚:アイリスオーヤマ
ニトリのチェストとお揃いのようにも見える棚は、アイリスオーヤマの物です。家具はメーカーが違っても、白で統一されているため、違和感なく馴染みます。
キッチン
バス、トイレ
鏡:100円ショップ
バスルーム横に付けてあるのは、100円ショップの鏡です。ポスカで文字を描くことで、安っぽく見せない工夫をしています。
玄関
カラーボックス:アイリスオーヤマ
玄関で出迎えてくれるのは、心地よく香るリードディフューザーと雑誌の切り抜きを額に入れた手づくりインテリアの数々です。
2. 手持ちの家具を最大限に活用して、統一感のある部屋づくり
「家は、生活の宝箱でなくてはならない」という、近代建築の巨匠ル・コルビュジエの言葉が好きなkarinaさんには、「大好きな宝物や思い出を詰め込んだ宝箱のような部屋」をつくりたいという強い想いがあります。
引越しの際は、手持ちの家具を活かすことを優先して考えました。部屋にある様々なアイテムを、karinaさんのように“生活を豊かにしてくれる物”として活かせるようになるには、どんな部屋づくりをしていけばよいのでしょうか。
部屋づくりの過程1:手持ちの家具を置いてみて、テーマを決める
①ベッド
部屋づくりの過程2:後から買い揃える物は、既存の家具に合う物を選ぶ
②スタンドミラー
部屋づくりの過程3:テーマがブレなければ、空間づくりもスムーズ
③ベランダ
インテリアにこだわるようになったきっかけと今後の部屋づくり
子どもの頃からインテリアに興味を持っていたというkarinaさん。きっかけは、自分の部屋があるきれいな家をつくってみたいと思ったことです。
幼い頃の経験から、大学では建築を勉強したそうです。前職のインテリアコーディネーターや整理収納アドバイザーといった職に就く程インテリアを極めたkarinaさん。その確かな知識と経験を活かして現在の洗練された部屋をつくっています。
3. ライフスタイルに合った物を選ぶ
karinaさんはインテリアを考える際に、インスタグラムやインテリアのサイトを一通り見るものの、人と被らないよう、参考にする程度にとどめておくとのことです。
お気に入りのお店は、吉祥寺にあるオシャレなカフェだそうです。
karinaさんは、必要ないからという理由でテレビを持っていません。整理整頓された美しい空間をつくるためには、一般的には必需品ともいえる物でも、自身のライフスタイルに不必要なら買わないという潔い決断が必要なのかもしれません。
4. 収納について
karinaさんの収納は、何がどこにあるのかわかりやすくしておくことをポイントにしています。また、カラーを揃えることで見た目にも美しい収納を実践しています。例えば、日用品を収納ボックスに入れたら、外から見てもすぐわかるようにラベルを貼っておきます。靴箱や本の収納には、背表紙を揃えるなど、アイデアが詰まっています。
チェスト
クローゼット
シューズケース
靴を入れているボックスの色も、白で統一されています。中身がすぐにわかるよう、表面には手づくりのラベルを貼っています。
5. 趣味や休日の過ごし方
以前は地方で生活していたkarinaさん。長期で時間がとれた時はアウトドアスポーツや旅行に出かけていたそうです。
今は、忙しい日々を過ごしていても、友人を招き、夕食を持ち寄ったり、そのまま泊まったりして楽しんでいます。
6. これから部屋づくりを始めたい方へ
部屋づくりをするなら、最初にテーマを決めることが大事と話すkarinaさん。テーマといっても「北欧」「アメリカン」「アジアン」のようなテイストを決める必要はありません。karinaさんの場合は「人が集まる部屋」をテーマに部屋づくりを始めました。
吟味して選ぶということは、自分の好みを知るきっかけにもなります。調べたり比較したりしながら、丁寧に家具を選ぶと購入後もその家具を大切にすることができます。
※karinaさんのインスタグラム
アカウント名:krn.room
フォロワーさんの質問に答えるのが多くて、Q&A形式が定番になっているそうです。一人暮らしをする際に、どうしたらいいか悩む人がたくさんいると知ったkarinaさんは、一人暮らしに悩む人に応えられる投稿をするよう、心がけていると話しています。お気に入りの一枚は2月11日の物です。
■krn.roomさんのInstagramを見る