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花が主役。4色でラグジュアリーにまとめたカフェ風の部屋|こだわりの部屋づくりvol.37

花が主役。4色でラグジュアリーにまとめたカフェ風の部屋

お気に入りの家具やインテリア、DIYやカスタマイズ、賃貸でも購入物件でも自分らしさに妥協したくない。そんな部屋づくりにこだわった人たちを紹介する「こだわりの部屋づくり」シリーズ。

今回ご紹介するのは、北海道札幌市にお住まいのmokkaさんの部屋です。壁紙のダークグレーを中心に、ブラウン、ブラック、白の計4色でまとめたカラーコーディネートと、花に対するこだわりについてお話を伺いました。

花を主役にしたカフェ風の部屋


パティシエであるmokkaさんがこの部屋に引越しをしたのは、2020年の春頃。部屋を自由に改装する許可をもらえたことが決め手でした。

飾り棚を付け替え、壁紙を大好きなダークグレーに貼り替えました。もともと部屋にあった白と、壁紙のダークグレー。そこにブラックとブラウンを足して、4色で部屋をまとめています

色だけを聞くと暗く無機質な印象を受けますが、実際の部屋は明るく、ぬくもりを感じる空間に。花が差し色となり、部屋全体をトーンアップしてくれています。

花へのこだわり


mokkaさんの部屋のコンセプトは、「花が主役」。花が好きになったのは、祖母や母の影響とのこと。一人暮らしを始めてからも「花は生活に欠かせない」と考え、生花やドライフラワーをふんだんに取り入れています。

花をきれいに見せるため、生活感のあるものは徹底的に隠します。ティッシュペーパーはティッシュボックスに入れ、本や雑誌類はクローゼットにしまうなど、無駄なものは置きません。

“花が主役”というコンセプトに加え、カフェを意識したインテリアにしています。友人たちが遊びに来たら、居心地のいい空間で手づくりの菓子を楽しんでほしいです
将来、自分がカフェを開くことも見据えて部屋づくりをしています

お気に入りのアイテムは空間を有効活用できるDRAW A LINEの家具


お気に入りのアイテムは、DRAW A LINE(ドローアライン)の家具。つっぱり棒メーカーである平安伸銅工業が、クリエイティブユニット・TENTとコラボレーションしたシリーズです。棚やトレー、時計や照明などを取り付けられるので、空間を有効活用できます。

壁に穴を開ける必要がなく、手軽に使えるところが気に入っています。自分好みの壁紙を見せられるのもいいですね。壁を見せると、部屋が広く感じます

本棚やテレビを置かないのも、壁を見せて部屋を広く感じさせる工夫。余分なものがないことも、ラグジュアリーなカフェの雰囲気を強調してくれています。

空間ごとのポイント

テーブルを中心に据えたリビング・ダイニング


パティシエであるmokkaさんは、部屋でも菓子をつくります。キッチンだけでは狭いので、作業しやすいよう大きなダイニングテーブルを購入。

傷や熱に強いセラミック天板なので、菓子づくりに向いています。ただ、ダイニングテーブルを置いたせいでソファを置くスペースがなく…来客用に、ベンチとビーズクッションを購入しました。ダイニングテーブルの横が、くつろぎスペースです



ダイニングの上部に吊るされているのは、自分でドライフラワーにしたミナヅキ。少しでも長く楽しみたいという、花への愛情の表れのように感じます。

週に1回は花屋に行きます。行きつけの花屋では、欲しい花を仕入れてもらうようにお願いすることも。花の状態を見て置き場所を変えたり、ドライフラワーにしたり…さまざまな花が常に部屋の中を循環しています

お気に入りのドライフラワーを集めた玄関

玄関は、お客さまが入ってきたときに最初に目に入る場所。『玄関は部屋の第一印象』なので、今、一番いいと思うドライフラワーを置いています

1LDKだと狭くなりがちな玄関。なるべく広く使えるよう、スリッパ立てや傘立てはスリムなデザインを選んでいます。靴を置いている棚はDIYしたもの。元は白い飾り棚でしたが、茶色の棚に付け替えました。

玄関もリビングと同じ、ダークグレー、ブラック、白、ブラウンでコーディネートしています。花を差し色にするのも同じですね

淡い色でまとめたベッドルーム


ほかの部屋と比べ、ベッドルームは淡いトーンで揃えました。枕元にあるドライフラワーはアセビ。色が落ちた枝ものも処分せず、インテリアとして取り入れる姿勢に、花への愛情を感じます。

製菓道具の収納に特化したキッチン

菓子づくりに使用する道具が多いので、きれいに見える収納を心がけました。製菓道具やグラスはボックスにしまい、見えないように収納しています。上から3段目は、僕にとっての飾り棚。お気に入りの食器を飾っています

蓋のないボックスには、さらしを組み合わせてかわいらしく。下の引き出しにも、道具類がぎっしり詰まっています。オーブンの近くには焼き型を収納するなど、調理しやすい気配りはさすが本職。

キッチンとダイニングの境には、吊り下げ棚を設置。ダイニングテーブルで菓子づくりをするときも、道具が取りやすくなっています。棚の上にはボウルやキッチン用品だけでなく、植物も飾られています。

目線よりも上にグリーンがあると素敵だなと思って…。夜にはダウンライトの光が当たり、雰囲気が変わります

部屋づくりの過程


mokkaさんがインテリアにはまったきっかけは、パティシエの専門学校時代にさかのぼります。開業に向けていろいろなカフェに足を運んだ際、空間づくりの大事さを実感したそうです。

もともとおしゃれな空間が好きでした。同じ菓子でも、素敵な空間で食べるとさらにおいしく感じられることに気がついて…。一人暮らしを機に、菓子をおいしく食べられる空間をつくってみようと思ったんです

部屋づくりを始めるときに参考にしたのは、行きつけのカフェやSNS。ときには、SNS上でインテリアに関する質問をすることも。しかし、一軒家のアイデアやカフェの内装をそのまま真似るのは難しいと話します。

部分的に反映したり、アイテムを取り入れたりしています。インスピレーションを得るのに活用していますね

お気に入りの壁紙に合わせた家具を配置


引越し後、まず取りかかったのは壁紙。貼り替えはプロに頼みました。必要最小限の家電とテーブルしかない状態から、mokkaさんの部屋づくりがスタート。

妥協したくないと思ったので、最低限のものだけ揃え、優先順位の高いものから少しずつ足していきました

家具を買い足すときも、壁紙のダークグレーが基準。4色のカラーコーディネートに合うものを選び抜いたそうです。部屋を広く見せるため、低い家具で揃えていきました。

ディフューザーで空間のイメージを膨らませる


花に次いで、mokkaさんの部屋づくりに欠かせないのがディフューザー。各部屋のイメージに合わせた香りを選んでいます。

トイレが僕のリラックス空間になっています(笑)。一番好きなバラの香りのディフューザーを置いています


玄関には、自然をイメージさせる「マウンテン」という名の香り。ダイニングにはバラをベースにさまざまな花の香りをミックスした、華やかな香り。「これは部屋のイメージに合うかな?」とイメージを膨らませながら香りを選ぶのも、楽しんでいるそうです。

今後は、ベッドルームを進化させたい


今後は、ベッドルームに手を加えたいとのこと。ペンダントライトやカーテンレールの取り付けにも意欲をのぞかせます。

照明にこだわったり、窓にレースを付けたりしたいですね

これから部屋づくりを始めたい方へ


mokkaさんは、これから部屋づくりを始めたい方に向けて、「部屋づくりを妥協しない気持ちが大事」とメッセージを送ってくれました。

僕は、今の状態にするまで4ヶ月くらいかけました。妥協せず、少しずつ揃えていくのも毎月の楽しみでした。あとは、生活雑貨や家電はちょっといいものを使うこと。面倒くさいと思わなくなって、暮らしが豊かになります

少し背伸びをして“いいもの”を使うこと。部屋づくりの過程を楽しんでいる様子がmokkaさんのお話から伝わってきました。

■プロフィール
mokkaさん
Instagram:@mokka.house
年齢:23
仕事:パティシエ
北海道札幌市
一人暮らし
間取り:1LDK