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履いて飾って眺めて愛でる!スニーカー愛が過ぎる部屋|あの人の偏愛部屋vol.9

あの人の偏愛部屋vol.9|履いて飾って眺めて愛でる!スニーカー愛が過ぎる部屋(ys_eight8さん)

何かに夢中になっている人は魅力的です。たとえそれがいき過ぎた愛だとしても。
抑えきれない愛を詰め込んだ部屋にお邪魔して、その人のこだわりのライフスタイルを探る企画「あの人の偏愛部屋」

第9回は、インテリアデザイナーであるys_eight8さんの「スニーカー愛が過ぎる部屋」です。玄関には数十足ものスニーカーが美しく整列。リビングやキッチン、書斎にもスニーカーが飾ってあることに驚愕します。オブジェとして飾られているスニーカーに違和感がないのは、ys_eight8さんがカラーや配置のバランスを考え抜いているからです。購入したばかりのスニーカーは、家の中ではもちろん寝るときにも履くという徹底ぶり。そんなys_eight8さんに、スニーカー愛を熱く語っていただきました。

1.きっかけは、高校時代に抱いた憧れ

ys_eight8さんの青春時代は、ハイテクスニーカー全盛期と重なります。高校生のときはNIKEのAIR FORCE1やCONVERSEのハイカットが流行していました。ys_eight8さんもCONVERSEを愛用しており、学生服のブレザーに合わせるというハイセンスぶりを当時から発揮していたようです。

最初に購入したスニーカーは、NIKEのAIR FORCE1です。エアマックスに憧れていましたが高価で買えなかったので、AIR FORCE1やCONVERSEを履いていました。20歳くらいからは徐々にNIKEが好きになり、BLAZERとDUNKの2種類を集め始めました

ナイキのスニーカーの魅力は、素材・デザイン・カラーリング

近年、流行しているシンプルなデザインよりも、昔ながらの“ごつい”デザインに惹かれると話すys_eight8さん。所有するスニーカー約70足のうち、50足くらいをナイキが占めています。
NIKEのスニーカーは、“ごつい”デザインに加えて、ほかにはない素材やカラーリングが魅力です。しかし、年を重ねるにつれてys_eight8さんの好みも変わってきているのだとか。

年齢を重ねてきた今になってCONVERSEの魅力を再認識したので、CONVERSEも集め始めています。NIKEはカジュアル向きなのに対して、CONVERSEはカジュアルにもフォーマルにも合わせられます

ys_eight8さんが選ぶのは、シューレースの穴の数が多いものです。紐の先を小さなリボン結びにして、フックなどにかけて飾るのがこだわりです。

2.コンセプトは「ロック、サーフ、アメリカン」

ys_eight8さんにとって、スニーカーは履くだけのものではありません。インテリアを盛り立てるオブジェにもなるのが、スニーカーの大きな魅力だと熱く語ります。

NIKEやCONVERSEのスニーカーは履いたらオシャレに見えるだけでなく、部屋に飾っても画になります。CONVERSEはアメカジやモダンなイメージのインテリアに合います。ナイキのスニーカーは存在感があるので、それだけでオブジェになります

ys_eight8さんの家には、ロック、サーフ、アメリカンという3つのテイストが絶妙に混在しています。例えば同じ部屋でも、ある一角はサーフテイストで、別の一角はアメリカンテイスト、また別の一角はロックテイストというもの。自分のいる空間から、3つのテイストが眺められるような部屋づくりをしました。そこに置くスニーカーも、それぞれのテイストに合うものを選んでいるそうです。

リビングのコーディネート

アメリカンテイストを意識してつくられたリビング。テレビ周辺の飾り棚には、この空間に一番合うNIKEのスニーカーを飾っています。

この棚は、自分でつくったものです。以前はダークブラウンでしたが、NIKEのスニーカーに合わせてナチュラルな杉材につくり変えました

アメリカンテイストの一角に、メイドインUSAの靴を飾るというこだわり。一目見ただけでは気づきにくい小さな仕掛けを「実は……」と、種明かしをする瞬間が好きと笑っていました。

相手から『うわっ! すごいね!』と言われるのが快感です

つっぱり棒を利用したスニーカー収納は、リビングの一角に置いても違和感なく使える優れもの。インテリアデザイナーであるys_eight8さんが、商品として開発したものです。

キッチンのコーディネート

キッチンでも存在感を放つスニーカー。履き口にコーヒー豆を袋のまま入れるという、ユニークな見せる収納です。

キッチンは、海岸を思わせるようなイメージです。サーフテイストを意識しました

書斎のコーディネート

書斎はブラックで統一し、ロックテイストに仕上げました。スニーカーを飾る際、ys_eight8さんはカラーバランスを意識しているそう。同じ色が固まらないように少し離れた位置から観察して、ほかの家具とバランスをとります。さらに、高さをヒールの位置や足の甲までに揃えるというこだわりようです。
デスクにスニーカーを置いたら仕事がはかどるようになったと話すys_eight8さん。好きなものを手元に置くことで、やる気が増すとともに集中力も持続しやすくなるのだとか。

目につくところすべてにスニーカーを置いています。出かけるときはスニーカーを履き、帰ってくれば部屋の至るところにスニーカーが置いてあるという生活です。好き過ぎて、ずっと寄り添っていたいという気持ちです

玄関

玄関につくりつけたスニーカー収納は、ys_eight8さんがDIYしました。材料はなんと、タイミングよく余っていた室外機カバー。2cm間隔で収納できる点がお気に入りと話してくれました。

既製品のシューズボックスの難点は、靴の高さに合わせて細かく棚板の位置を変えられないことです。一方、手づくりのシューズラックは靴に合わせた調整が可能なので、たくさんのスニーカーをきれいに収納することができます。

スニーカーは定期的に入れ替えます。入れ替えるときは、靴箱のスニーカーをすべて出して、カラーバランスを考慮しながら、一から収納し直しています
スニーカーが好きな人のために、オブジェのように収納できるシューズボックスがあったらいいなと考えています。仕事のインテリアデザインに関連付けながら、部屋づくりを楽しんでいます

靴箱の靴を出して並べたときに撮影した1枚。「こうして適当に並べただけでも画になりますよね」と満面の笑みを浮かべます。

3.お気に入りの「NIKE ロックンロールモデル」は、20代の思い出が詰まった1足

ys_eight8さんの一番のお気に入りは、リビングに飾っているNIKEのロックンロールモデルです。20代後半から30代前半くらいまで頻繁に履いていました。

ターミネーターのゴールド版で、後ろにスタッズが付いているのが特徴です。底に穴が開いて履けなくなってしまったので、オブジェにしました

穴が開いても捨てずに飾る理由は、スニーカーとともに当時の思い出を大切にしているからです。

スニーカーを見ながら、あのときこういうことがあったな……と思い出すことがあります。共に歩んできたスニーカーには一層、愛着が湧きます

今後は、玄関にCONVERSEのブースを作りたい

NIKEに加えて、最近ではCONVERSEも集め始めているys_eight8さん。CONVERSEのかわいいカラーリングに大きな魅力を感じています。

今、欲しいスニーカーはCONVERSEのSKATEBOARDINGというシリーズです。迫力のあるデザインと厚みのあるインソールが持ち味で、タウンユースでも疲れにくい履き心地も気に入っています
CONVERSEの特徴であるスターのマークを目立たせるようなブースを玄関につくりたいですね

4.スニーカーは人生を共に歩む同志

大げさかもしれないですけど、スニーカーは人生の同志です

外出時は常に身に着けて、自宅では側にある存在。それは、ys_eight8さんにとって、人生を共に歩む仲間のように感じられるのかもしれません。

側にお気に入りのスニーカーがあるから仕事が頑張れて、さらに新しいスニーカーも欲しいという気持ちになります。スニーカーと共に豊かな人生を送っていきます

スニーカーをリペアしながら履き続けたい

ys_eight8さんは、愛着のあるスニーカーを“壊れたから”という理由だけで捨てることはありません。

加水分解(※1)したスニーカーはオブジェにします。まだ履けるものは、リペア(修繕)をしながら履き続けたいです

※1 加水分解とは、化合物が水と反応して分解されること。スニーカーは加水分解により靴底がボロボロになりやすい。

スニーカーで仕事と私生活がアクティブに

スニーカーを部屋にとり入れたことで、プライベートと仕事がうまく作用し合い、相乗効果が生まれていると言います。

常にスニーカーのデザインに触れているので、そこから受けた刺激が、自分のデザインに反映されています。デザインで高評価を得ると、さらに新しいものをつくりたくなります

ys_eight8さんは今、大好きなスニーカーに囲まれながら、アクティブで楽しい暮らしを満喫しています。

■プロフィール
ys_eight8さん
Instagram:@ys_eight8
インテリアデザイナー
大阪府大阪市
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