最近話題のブルックリンインテリア。インテリアには素敵な物が多いので、チャレンジしてみたいという人も多いのではないでしょうか。
ブルックリンインテリアを取り入れるにはどうしたらいいのか分からないという人のために、今回は、ワンルームや1Kでも取り入れやすいブルックリンインテリアとコーディネートのポイントをご紹介します!
1.ブルックリンインテリアとは
歴史×アートから生まれたブルックリンスタイル
「ブルックリンスタイル」という言葉を耳にしたことはありますか。ここ2〜3年の間に、ブルックリンスタイルのカフェなどが増え、話題のスタイルです。
ブルックリンインテリアの特徴はどんなところにあるのでしょうか?
「ブルックリンスタイル」の発祥からご紹介します。
ブルックリンスタイルの発祥は、アメリカにあるブルックリンです。ニューヨーク市に5つある区のひとつで、アメリカでは最も歴史ある街の一つです。
もともとブルックリンは産業地帯として発展した街です。アメリカが大恐慌時代に突入すると、工場は次々に閉鎖していき、数々の赤レンガで造られた建物だけが残りました。
1970年代ごろから、家賃が他の地区よりも安いため、ブルックリンには多数のアーティストも移住するようになっていきました。
その中心地区である「ダンボ」にはアーティストのコミュニティも形成され、1997年からは大規模なアートフェスティバル「DUMBO Arts Festival」もスタートしました。
歴史的建造物とアートカルチャーが融合した街として知られるようになり、そのなかでの人々の暮らしは、世界中を魅了するスタイルとして知れ渡っていったのがブルックリンスタイルになります。
まずは、代表的なブルックリンインテリアにどんな物があるのかご紹介します。
革のヴィンテージソファ
ブルックリンインテリアのマストアイテムといえば、「革のヴィンテージソファ」です。インテリアの主役として濃い飴色に輝く革の風合いが特別な雰囲気を演出してくれます。本革は値段が高いので、価格を抑えるなら、本革風のソフトレザーのソファもおすすめです。
大きな家具ほど雰囲気がガラッと変わります。
レンガの壁
こちらも象徴的なアイテムで、ブルックリンと聞いてレンガを思い浮かべる人もいると思います。最近では、手軽に貼れるリアルなレンガ模様の壁紙もたくさんあるので、実際にコンクリートやレンガの壁でなくても始められます。一人暮らしのコーディネートとしては、それほどハードルが高くないのがいいですよね。部屋の壁が打ちっ放しのコンクリートの壁だと、より雰囲気が出ます。
インダストリアルインテリア
作業台や裸電球など、工場で使われているようなインテリアを「インダストリアルデザイン/インテリア」とよびます。
デザイン性よりも機能性を求める無骨さが特徴で、ブルックリンスタイルの基本アイテムです。アンティークショップなどで、実際に工場で使われていそうなインテリアを探してみるのもおすすめです。
DIY
ブルックリンスタイルでは、DIYした棚や壁掛け収納などを置くコーディネートがよく見られます。
こだわりのインテリアを探すだけではなく、機能性を考えて自分でつくることも特徴です。決して丁寧にきれいにつくった物が多いというわけではありません。
“収納が欲しいから、ちょっとつくってみた”そんなラフなデザインでも見事にハマるのがブルックリンスタイルの魅力です。
アート作品や小物
ブルックリンスタイルはカルチャーやアートとの融合で生まれました。それゆえ、アート作品や古書などもスタイルに欠かせないアイテムです。
ブルックリンにアーティストが移住し始めた1970年代はミニマルアートの全盛やニューペインティングの台頭など、アメリカ現代美術が勢いをもっていました。
また、文学についても、ビートジェネレーションの立役者で知られる「ウィリアム・S・パロウズ」が積極的に作品を発表していた時代でした。本格派を目指すのであれば、こういった時代背景を調べて作品を部屋に置いてみるのもよいかもしれませんね。
2.ブルックリンインテリアのコツ
次は、ブルックリンスタイルのコツについてご紹介します。
ブルックリンスタイルは「インダストリアル」をベースとしたコーディネートです。フレンチカントリーやシャビーシックのスタイルにあるような“フェミニンさ”ではなく、「男性らしさ」や「無骨さ」に特徴があります。
最近目にすることも増えてきた、「打ちっ放しコンクリート」のデザイナーズマンションなどはその典型で、よりコーディネートがしやすい部屋のスタイルです。
インダストリアルな空間をつくるポイントを知っておく
ブルックリンスタイルのベースになるインダストリアルデザインは、インテリア紹介でも触れましたが、「機能性を求めたデザイン」のことです。ポイントは以下の4つです。
・シンプルなデザイン
・ダークブラウンや黒、シルバーが基調
・ヴィンテージの家具やDIY小物
・暗めの照明(スポットライトなど)
シンプルなデザイン
曲線をあまり使わない直線的な家具、色味を抑えた壁など、“無機質”でシンプルな空間を心がけるれば、雰囲気を出しやすくなります。
秋や冬といった肌寒い季節だと冷たさが強調されてしまうので、暖色系のインテリアをポイントで置くとよいでしょう。
インテリアの基調はダークブラウンや黒、シルバー
インテリアは暗めな色とシルバーの掛け合わせが基本です。たとえば、「濃いカラーの木材×アイアン」はよくコーディネートに用いられます。また、アイアンの素材感もインダストリアルデザインの基本です。ニスなどで表面が整えられている物ではなく加工されていない存在感たっぷりな物を選ぶとよいでしょう。
ヴィンテージの家具やDIY小物
古材を使ったテーブルやチェア、革のヴィンテージソファなどをシンプルな空間に置くと、魅惑の空間をつくりだせます。ヴィンテージソファが手に入らない場合は、無垢材×ダークカラーの座面のソファでもよいでしょう。
DIYでハシゴなどをつくって、棚として活用するのもとてもオシャレですよね。
コンクリートやレンガの壁に立てかけても素敵な雰囲気を出せます。
落ち着いた照明(スポットライトなど)
ほの暗い照明が多いのがブルックリンスタイルの特徴です。スポットライトや間接照明などで工夫すると雰囲気を出しやすいでしょう。
2.ブルックリンインテリアの実例
それでは最後に、素敵な実例をご紹介します。
一人暮らしでも手軽にできるコーディネート
注目は「木材×アイアンの棚」。シンプルな構造の棚をうまく使えば部屋全体が開放的です。
アイアンの棚を使えば、「スタイリッシュさ」も加えた空間に変わります。一人暮らしの女性でも始めやすく、すっきりとした感じが過ごしやすいのではないでしょうか。
ヴィンテージソファが主張するコーディネート
インダストリアルインテリアなどを置いて、シンプルな空間にすると、雰囲気を演出しやすくなります。ライトの下にソファを置くなど、照明の置く場所にもこだわってみましょう。
インダストリアルにこだわらないオシャレスタイル
こちらは、曲線を廃した家具で統一することで、インダストリアルインテリアがなくてもブルックリンスタイルを感じられる上級者コーディネートです。温かみのある木材のチョイスも素晴らしく、季節を問わず快適に過ごせるコーディネートに仕上がっています。
4.まとめ インダストリアルをベースとしたブルックリンスタイル
実例を見てみると、ブルックリンスタイルは意外にコーディネートの幅が広いことがわかります。ブルックリンインテリアは、ワンルームや1Kでも取り入れやすいテイストです。「インダストリアル」をキーワードに、ぜひ素敵なコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。