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輸入壁紙を貼ってみよう!プロから教わる壁紙の貼り方ワークショップ

輸入壁紙を貼ってみよう!プロから教わる壁紙の貼り方ワークショップ

理想の部屋づくりを目指すなら、壁紙を貼り替えてみるのがおすすめ!貼ってはがせる壁紙やのりを使えば、賃貸のお部屋でも楽しむことができます。

しかし、面積の広い壁は部屋の雰囲気を大きく左右するだけに、壁紙の貼り替えはハードルが高いと感じている方も多いはず。

そこで今回LIFULL Fabにて、HandiHouse projectの中田 理恵(なかた りえ)さんと壁紙屋good day houseの尼野 克明(あまの かつあき)さんにご協力いただき、壁紙の貼り方ワークショップを開催しました。

壁紙の選び方や楽しみ方といったトークの内容をお伝えしながら、道具の使い方や壁紙を貼るときのポイントなどワークショップの様子をご紹介します。

1.講師の紹介

企画:中田 理恵(中田製作所、HandiHouse project

組織設計事務所勤務を経て、中田製作所を設立。「妄想から打ち上げまで」という合言葉のもと、デザインから工事のすべてを自分たちの「手」で行う集団HandiHouse projectに参画する。
2013年、自分の結婚式を自分達で建てた場所で行うため、海の家SeasideLivingをつくり、毎夏、運営中。

講師:尼野 克明(株式会社In Detail、壁紙屋good day house

建築やインテリアに興味があり21歳で職人の見習いになり30歳で独立。インテリアとしての壁紙を主に扱い職人の魅力を伝えていきたいと思い「壁紙屋gooddayhouse」を始める。
今は地元・三浦に戻り家族と楽しく暮らしながら仲間と地域商社「波止場商店」を作る。

2.壁紙の種類をご紹介

壁紙には、色や柄だけでなく素材の種類もさまざまです。そのため、壁紙を貼るときに使う“のり”の塗り方も素材によって異なります。

■ビニール素材
日本の住宅でよく使われている素材です。ビニール素材で出来ているため、水を通さず手入れもしやすいです。
色や柄も豊富でいろんなデザインを楽しむことができます。

■不織布(フリース)素材
今回、ワークショップで使用した壁紙もこちらの種類です。化学繊維を3次元に絡ませて作られており、水にぬれても伸びたり縮んだりせず、破れにくいのが特徴です。
またはがしたあとも裏紙が残りにくいため、賃貸のお部屋でも施工がしやすい壁紙です。

■紙(紙クロス)素材
紙素材の壁紙は音を吸収するため、空気の通りが良いのが特徴です。紙ならではの素材感を楽しめます。
水にぬれると伸び縮みしてしまい、時間が経つとジョイント(つなぎ目)の部分が目立ってきてしまうこともあります。

また、最近ではすでにのりが塗られていてるタイプの壁紙も販売されています。

中田さん「壁紙の裏のシートをはがして、そのまま壁に貼れるようになっています。貼ってはがせるタイプなので賃貸にも使えますが、意外ときれいに貼ることが難しいです」

やり方さえ覚えてしまえば、自分でのりを塗って壁に貼るタイプの方が簡単に出来るかもしれません。

3.プロが教える壁紙を貼るポイント

講師の尼野 克明さんが、道具の使い方や気をつけるポイントなど、丁寧に説明してくれました。

材料と道具

今回使用する材料と道具をご紹介します。

2種類の壁紙(黄色・植物柄 不織布素材)

黄色・不織布素材
植物柄・不織布素材

今回貼る壁紙は海外のものです。日本の壁紙に比べて耳(カットする余分な部分)がなく、日本の壁紙は90cmと幅があるのに対し、海外のものは50cmと肩幅くらいの長さです

壁紙用のり(貼ったあともはがしやすタイプ)

のり:super fresco easy Wallpaper Paste

仮に失敗してもはがしやすいので、DIYに向いているのりかと思います
のりと水の分量は、のりと一緒についてる説明書に書いているので、そこをしっかり見て量ってください。きっちり正確な分量じゃなくても大丈夫です。水が多いとのりがゆるくなってしまうので、きっちり貼りたいなら少し固めの方がいいかもしれません

その他道具

左上:カッター
右上:角ベラ・ローラー
左下:なではけ
右下:カット定規

実践で学ぶ!壁紙の貼り方

これまでマンションから戸建まで、数多くの物件の壁紙を貼り替えてきた尼野さん。
道具の便利な使い方や壁紙の特徴に合わせた貼り方など、実践を通して説明してくれました。

①貼る前に壁紙の特徴を知る

壁紙にはいくつか種類があり、その特性によって貼り方が変わってきます。事前に貼りたい壁紙の種類を確認してから材料を揃えた方が、失敗を防ぎやすいです。

今回用意した壁紙は不織布(ふしょくふ)と言い、紙と異なる性質を持ちます。水を含んでも基本的に伸びたり縮んだりしません。そのため、壁紙を貼った後、時間がたってもジョイント(つなぎ目)の部分が目立つことは少ないです

②壁紙を貼る場所を特定して、壁にのりを塗る

壁紙を決めたら、貼る場所を詳細に把握します。

今回貼る壁紙は2種類。壁紙を貼るスペース全体の長さを測った後、真ん中を決め、「レーザー水平器」というレーザーの光で真っすぐな線を示す機械を使い印をつけました。

用意したのりは、壁紙ではなく直接壁に塗っていきます。

のりを塗るときは、壁紙を貼るスペースから少しはみ出しても、後からスポンジなどでふき取れるのでたっぷり塗ってください

③壁紙を貼る

上から壁紙を貼っていきます。
貼る際は、一番上のところを少し残し、レーザーの線に沿って真っすぐ丁寧に貼っていきます。
中の空気を抜くために「なでばけ」を使い、下へ下へと壁紙越しに滑らせていきます。

一番下も3cm~5cm程余った部分を残し、カッターでカット。

上に残した部分を壁際に沿って折り目を付けます。
角ベラを使い、さらに折り目の部分をぐっと押し込んでカットする部分を明確に。最後は、カット定規とカッターを使って切っていきます。

カットする際はカット定規でしっかり押さえてあげて、カッターを自分側へ引くように切ってください。尖っている方向に切ってしまうと壁紙を傷つけてしまうことがあるので、基本は引くようにして切ります

みんなで体験!壁紙を貼ってみよう

2枚目の壁紙から参加者が実際に体験。

2枚目を貼る際に気を付けたいポイントは、壁紙の柄を合わせること。隣の壁紙と並べて不自然にならないよう、壁紙を貼る位置を調整します。

今回使う壁紙はストレート柄と言うのですが、柄によっては複雑なものもあるので、その場合は貼る前に床で合わせたり、事前に壁紙をカットしておくといいかもしれませんね

また、柄の付いた壁紙は、柄のパターンの表示がされているとのこと。壁紙を販売しているお店のスタッフに聞いても教えてくれるそうなので、どのくらいの長さで繰り返しているのかチェックしておいた方が貼るときにスムーズです。

きわの余った壁紙をカットする際は、しっかりカット定規で押さえてズレないようにします。

3枚目は壁際ということもあり、上下のところだけでなく全体的にカットする部分が多め。

なでばけを使い、空気を抜きながらきれいに貼っていきます。
余分なところをカット定規で押さえながらカッターで切っていけば完成!

壁紙を購入する際、万が一を考えて少し長めに買っておくと失敗しても余裕が持てます。


もう1種類のシンプルな壁紙は、尼野さんがプロの技を駆使し、スピーディ且つきれいに仕上げました。

無地の壁紙を貼る場所には、天井部に配管が設置されており、柄の壁紙を貼る場所より少し複雑なところもありましたが、難なく貼っていきます。

あっという間にシンプルな黄色の壁紙を貼り終え、2種類の柄を使ったきれいな壁が完成しました。

4.HandiHouse projectが伝える”自分の手でつくる住まい”

今回、壁紙の貼り方ワークショップを企画された中田 理恵さんが参加するHandiHouse projectは、プロジェクトに関わる人みんなが顔を合わせて、一緒につくっていくことを理想としながら活動しています。

壁紙の貼り替えもプロに頼むといったイメージが強いですが、中田さんは実体験を通じて感じた“自分の手でおこなう楽しさ”を伝えてくれました。

結婚して古い一軒家に住むことになったのですが、そこで初めて自分たちの好きなようにセルフリノベーションを行いました。それがとても楽しくて、壁紙も自分たちで好きなものを選んで貼り替えました

「妄想から打ち上げまで」をコンセプトとしているHandiHouse projectでは、住みたい家のイメージづくりから施主と一緒におこないます。部屋の見取り図を出し、意見を出し合いながら納得のいくまで話し合います。

最初は何を伝えたらいいかわからないという人も、好きな色や柄、「リゾートっぽい雰囲気に憧れる」といった抽象的なイメージなどキーワードをたくさん出してもらいます。そうするとだんだん話が盛り上がってくるんですよ
好きな色や柄などキーワードをピックアップしたら、InstagramやPinterestを利用し、希望に合うような画像を探していきます。自宅の和室に、水色の柄物を合わせてみたら結構かわいくて

一見なさそうな組み合わせでも意外と馴染むこともあるそう。自分でやるからこそ、自由にチャレンジできる楽しさがあります。

5.まとめ 知ることで身近になる壁紙の世界

家具やインテリアのDIYに比べ、壁紙を貼るのは「プロにお任せする」といった方が多いのではないでしょうか。もちろん、プロにお願いした方がきれいに壁紙を貼ることはできますが、壁紙の知識や貼り方を知れば、誰でもチャレンジできるDIYです。

自分で壁紙を貼った部屋はこれまで以上に、愛着が持てるはずです。

まずは、トイレなどお部屋の中でも小さい空間の壁から貼り替えてみませんか。