ライフスタイル

手持ちの家具を賢く利用!色のトーンを合わせて家具を選ぶ|こだわりの部屋づくりvol.16:後編

目次

お気に入りのインテリア、手作りの家具、居心地の良さを追求したリノベーションなど、住まう人の理想が詰まった「こだわりの部屋づくり」についてご紹介するこちらのシリーズ。

前編では山口さん夫婦がリノベーションを選んだ理由や部屋のコンセプトなどについてご紹介しました。後編では、山口さんご夫婦のリノベーションの過程や住んでからの部屋づくり、ライフスタイルについてご紹介します。NGワード集をつくることから始めたリノベーションは、予算の関係で妥協せざるを得ない部分もありました。その代り、DIYや手持ちの家具を利用すれば費用を抑えることができます。手持ちの家具を新しい部屋にうまく馴染ませる方法を見ていきましょう。

【山口さん夫妻】
家族構成:夫婦、犬(トイプードル)・こむぎちゃん
年齢:奥さま 32歳、ご主人 31歳
仕事:奥さま 保育関係、ご主人 IT関係

【住んでいる物件】
間取り:2LDK+WIC
広さ:71.63m2
築年数:19年

【リノベーション】
リノベーション工事費:1,080万円
リノベーションを依頼した会社:nuリノベーション

「物件探しからリノベーションまで全部やってくれました」

1.リノベーションの過程

山口さん夫婦は、結婚式と同時進行で部屋のリノベーションを行いました。忙しい合間を縫ってプランニングを進めるポイントや優先順位などについてご紹介します。

山口さん夫婦は、最初の時点で以下の3点を決めていました。

・ワークスペースをつくる
・窓をつくる
・漫画専用の本棚をつくる

部屋のイメージやリノベーションの進め方が全くわからなかったときは、好きな漫画を参考にしました。『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』がとても役立ちました

リノベーションの過程1:プランニング 持って行く家具を決めて、間取りを選ぶ

持って行く家具を決めた間取りソファとテーブル、ダイニングテーブルは、今まで使っていた物を引き続き利用することに決めました。手持ちの家具を上手に利用することが、予算の削減につながります。

忙しい中、プランニングを進めるには、デザイナーさんとイメージを共有することが大切です。効率的に話し合いを進めるために、NGワード集などをつくりました。

サーフ系、海系、北欧系など、いくつかのNGワード集をデザイナーさんに渡して、それを基に間取りを考えていただきました。お互いの間でイメージが共有しやすいように、Pinterestを使ってイメージに合った画像集もつくりました
予算の関係で、どうしても妥協しなければならない部分は出てきます。私たちが妥協したのは靴箱をDIYすることと、ダイニングの収納家具をオーダーではなく購入にしたことです。『絶対に譲れないところ』や『多少は妥協できる点』のように、部屋の要望に優先順位をつけておくと、後から悩まずにすみます

リノベーションの過程2:木の色を合わせながら、古い家具と新しい家具を選ぶ

古い家具と新しい家具を合わせて使う手持ちの家具を新しい家になじませるコツは色合わせです。山口さん夫婦の部屋は、濃い色の木で揃えるようにしています。カラーがある家具に関しては、薄い色味を選ばないようにしています。濃い木の色とビビッドなカラーでつくる部屋は、シックで大人っぽい雰囲気に遊び心が加わって、モダンな印象になります。

2.住んでからの部屋づくり

DIY

・玄関
DIYした靴箱リノベーションの計画を進める時点で、靴箱はDIYにすることに決めた山口さん夫婦。前の部屋でもキッチンカウンターを手づくりした経験があります。

InstagramやPinterestで靴箱をつくっているのを見て、できそうだと感じていました。あらかじめ、釘やピンが打ちやすいような壁にしてもらいました

・季節のイベント
1.ハロウィン
ハロウィンアレンジした空間

パーティーで使わない部屋や階段も、こむぎが大好きな骨のイラストのバリケードリボンを使ってアレンジしました。扉に顔があるだけで、より一層ハロウィン感が出ました。扉の顔は、100均の黒い色画用紙とマスキングテープでDIYしました

2.クリスマス
手作りのスワッグ

クリスマスには、スワッグをつくりました。ゆっくりドライになっていくのを楽しんでいます

前の部屋との違い

奥さまがリノベーションした部屋に住んで変わった点は、日常の小さなストレスから解放されたことだそうです。たとえば、キッチンで料理をしながら、テレビが見られる配置です。前の部屋では、料理中にテレビ番組が見れなくて、ストレスを感じていました。

トイレは、音が気にならないような位置にあります。左利き用に考えられた、コンセント位置やキッチンの配置など、日々感じていた“やりずらさ”“使いずらさ”が全くなくなりました

ひとつひとつは小さなことでも、重なると大きなストレスになることがあります。住む人に寄り添ってくれるリノベーションによって、より快適な暮らしを目指せます。

今後はベランダでガーデニングできるようにしたいと思っています。これから少しずつベランダのDIYを進めていこうと計画中です

3.収納について

収納が苦手と話す奥さまは、見せる収納と見せない収納の区別をして、細かいものはなるべくしまうようにしています。

見せない収納:ダイニング

見せない収納ダイニングテーブルの後ろにある棚は、オーダーするよりも手頃な購入品を選びました。無印良品の収納棚はサイズがピッタリで、デザインも部屋に合っています。

中には食器をはじめ、書類や文房具などさまざまな物をしまっています。大容量でとても助かっています

見せる収納:玄関

見せる収納

あえて靴箱ではなく、棚に並べるだけの見せる収納にしています

靴の横には鞄を吊るして、すぐに取れるようにしています。動線を考慮した収納です。

4.趣味や休日の過ごし方

こむぎちゃんの散歩土日がお休みの2人は、週末になると連れ立ってこむぎちゃんの散歩に出かけます。引越しをしてからこむぎちゃんと向き合う時間も増えて、家族の絆が日に日に強まっていくようです。道すがら、近所のホームセンターに寄り道するのも楽しみの1つです。

漫画を読むのが夫と私の共通の趣味なので、部屋で過ごす時間も多いです

友人が遊びに来ることもあり、以前おこなったたこ焼きパーティーのことを楽しそうに話してくれました。

ハンドメイド

手づくりのピアス奥さまの趣味はハンドメイドで、ピアスを手づくりすることです。出産ラッシュの最近では、おむつケーキをつくるのに忙しいそうです。

5.リノベーションを検討している方へ

山口さん夫婦の場合は、リノベーションをする時点で部屋のイメージが固まっていました。お互いのイメージややりたいことを夫婦間で話し合っておくことは大事です。奥さまはご主人のインテリアセンスを信頼して任せています。洗濯機周辺やキッチンの動線に関しては、メインで使う奥さまの意見をしっかり取り入れています。

やりたいことはイメージで伝えるほうがおすすめです。ネットにある画像を並べて、家族にもデザイナーさんにも伝わるような資料をつくるといいです

※山口さん夫婦のインスタグラム

アカウント名:moeyamaguchi1008
お気に入りの写真Instagramを始めたきっかけは、ウエディングアカウントをつくることでした。同時期に完成した家の投稿を載せているうちに、家に関するコメントを多くもらうようになりました。

結婚式が終わった今では、もっぱら家に関する投稿が中心です。ペットの投稿もしていますが、それに偏らず、暮らし全般に関する投稿をしていきたいです

お気に入りの写真としてあげてくれたのは、9月13日の物です。愛する家族全員が映っている写真で、穏やかな暮らしに幸せを感じている様子が、よく伝わってきます。

山口さん夫婦のInstagramを見る

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