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徹底的に色にこだわる!グレー、ブラック、ゴールドのモノトーンインテリア|こだわりの部屋づくりvol.7

目次

お気に入りのインテリア、手作りの家具、居心地の良さを追求したリノベーションなど、住まう人の理想が詰まった「こだわりの部屋づくり」についてご紹介するこちらのシリーズ。

今回ご紹介するのは、東京都練馬区在住のmairooom203さんの部屋です。部屋には、色にこだわって揃えた家具がきれいに並んでいます。統一感があり、ホテルの一室に案内されたかのようなスタイリッシュさも感じます。センスあふれる空間づくりをしているmariroom203さんの色へのこだわりや、限られたスペースを広く見せるレイアウトのポイントを見ていきましょう。

【mairoom203さん】
年齢:20代 職業:不動産関係
以前は実家で暮らしていましたが、東京への転勤をきっかけに半年前から一人暮らしを始めたmairoom203さん。職業柄、建築に大変興味を持っていて、仕事とプライベートを兼ねてインテリアの展示会や遠方の美術館まで足を運んでいます。

【mairoom203さんが住んでいる物件】
Mairoom203さんが住んでいるのは、練馬区の閑静な住宅街にある1K7畳の部屋です。スーパーやコンビニエンスストアが多い街で、24時間いつでも食品から日用品まで揃えられる環境です。

「駅から徒歩10分圏内で、職場に通いやすいことを第一に考えて、今の場所に決めました。買い物をするのは池袋が多いですが、原宿や表参道にも行きやすくて便利な場所です。練馬区は、23区の中でものんびりしていて暮らしやすいです」

1. グレーを中心にしたモノトーンインテリア

モノトーンインテリア午後の日差しが降り注ぐ明るい室内は、黒やゴールドをポイントにしたグレーベースのシックなデザインでまとめられています。木肌があまり好みではないと話すmairoom203さんは、アイアンメタル素材の家具を集めています。色や素材を聞くと、冷たい印象の部屋を想像しますが、実際はシックな中にも温かみを感じられる過ごしやすい空間です。

テレビとソファを対角に置くことで、部屋がとても広く感じます。ウォークインクローゼットにすべて収納し、タンスなどの生活感のある収納家具を置かないようにしています。

海外の方のインスタグラムを参考にすることが多いです。特に参考にしている方は、季節感のあるインテリアを取り入れているところが素敵です。私もコンソールテーブルを使って、イベントごとに季節感を取り入れたコーディネートをします。フェイクグリーンを所々に入れて、さみしい印象になりがちなモノトーンに温かみを加えています

お気に入りアイテムは、ライト

・ベッドライト
間接照明のベッドライト

ベッドライト:IKEA

頭の部分が360度回転するライトは、壁に当てて間接照明としても使用できます。小さいながらも明暗の調節までできる優れ物です。

・シーリングライト
こだわりのシーリングライトシーリングライトライトは、色味を調節するために電球を付け替えて使用するほど、こだわりを持っています。

黄色と白の中間である温白色のライトにしたかったのですが、クリアボールの温白色が見つかりませんでした。そこで思いついたのが、昼白色、電球色、キャンドル色の3種類を同時に使用する方法です

ベッド

フレームのないタイプのベッド

ベッド:無印良品/ベッドカバー:ZaraHome/枕、クッション:ニトリ/枕カバー、クッションカバー:ZaraHome/カーテン:ニトリ

場所を取らないシンプルな物がいいという理由から、ベッドはあえてフレームのないタイプを選んでいます。

無印良品のベッドにしたのは、脚の色を選べたから。色はもちろんブラックです。収納が見えると生活感が出てしまうので、ベッドの下には何も置いていません。ヘッドボードが付いていないから、どちら側を頭にしても寝られるのが便利です。テレビを観ながら寝るときには、いつもの反対側を頭にして寝ています

壁の飾り

手づくりインテリア

カレンダー:東京都美術館のミュージアムショップ/吊り下げ式の飾り:ザ・ジオメトリスト

壁に飾ってあるのはすべて、ポストカードやパンフレットで気に入った箇所を切り抜いてつくった物です。テグスで吊り下げている飾りは、実は紙でできていて、とても軽いです

特徴的な飾りの「ザ・ジオメトリス」は、代官山のT-SITEで見つけたそうです。文房具コーナーに置いてあるDIYキッドを、オシャレなインテリアに変えてしまうセンスに脱帽です。
ハンガーを利用したカレンダー美術館巡りが趣味のmairoom203さんは、ミュージアムショップに立ち寄ることも多いそうです。そこで見つけたカレンダーは日付だけ記載され、月は大きく記してある数字を見て判断するという究極にシンプルな物。ハンガーに掛ける斬新なアイデアは、パッケージで紹介載されていた使用方法だそうです。
手作りのインテリア

観葉植物:Francfranc/フォトフレーム:IKEA

ポストカードやパンフレットから切り抜いた絵や写真にも、mairoom203さんのシックなセンスが光っています。フレームは部屋全体のイメージを考慮して、ブラックとゴールドをバランスよく置いています。

ベッドサイドテーブル

台が外せるベッドサイドテーブル

ベッドサイドテーブル:IKEA

円形の台が外れるようになっています。以前はそれを膝にのせて食事を摂る取ることもあったそうです。ベッドの足元に置くようになった今では、ベッドに寝転がりながらテレビを観る際の携帯やリモコンの置き場です。
オシャレなベッドサイドテーブルスタイリッシュなごみ箱

ベッドサイドテーブル:IKEA/ゴミ箱:moheim

生活感のあるティッシュボックスを引き出しの中に仕舞っていましたが、不便だったためブラックのティッシュポットを購入。マットな質感が部屋のイメージとよく合っています。

スタイリッシュなごみ箱はネットで購入した物。ほとんどがアイアン素材という中で、数少ない木材のアイテムです。

テーブル

ガラス素材のテーブル

テーブル:ZaraHome/ラグ:楽天

ガラスのテーブルは傷がつきやすく、食事をするのも大変かと思いましたが、デザイン優先で選びました。ガラス素材にしたことで、部屋が広く見えます

ソファ

ゆったりくつろげる1人掛けソファ

ソファ:IKEA/小さいテーブル:KARE

くつろげるスペースをつくりたかったmairoom203さんは、1人掛けソファを選びました。

身体が全部すっぽり収まるデザインが気に入っています。お揃いのオットマンも椅子として使えるから、1人掛けソファでも不便ではないです。部屋も広く使えるし、一人暮らしの方にはおすすめです

テレビ台

スッキリとしたテレビまわりチェコの美術館で購入したキャンドルホルダー

テレビ台:IKEA

テレビを観る時間は少ないと話すmairoom203さん。録画もしないということで、テレビまわりはスッキリとした印象です。本来ならAV機器を置く場所には、IKEAで購入したマットな質感の食器や旅行先のチェコの美術館で購入したキャンドルホルダーが美しく並べられています。

テレビの横に飾ってあるのは、ウィスキーを冷やす際に氷として使用する物です。私はウィスキーを飲まないけれど、ミュージアムショップで見つけて、インテリアとして使おうと思って購入しました

コンソールテーブル

インテリアを引き立てるコンソールテーブル

コンソールテーブル:Amazon

ひときわ目を引くコンソールテーブルは、花びらを散らしながら咲く桜をしつらえています。マスキングテープでつくった造花ということですが、グレー、ピンク、ブラックの組み合わせが絶妙です。今にも散ってしまいそうな桜の花の可憐さが際立っています。

7畳の部屋にコンソールテーブルを置くのは、大きな決断でした。でも、海外の方のインスタグラムを見ていて、どうしてもやりたいと思っていました。コンソールテーブルといっても下の部分がない、シンプルな物なので圧迫感がありません

なるべく多く収納できるように、チェストやタンスを置くことを考える人も多いですが、生活感が出てしまうのと圧迫感があるのが難点です。あえて収納スペースのないコンソールテーブルにすることで、上手にその問題を回避しながらスタイリッシュな空間をつくることに成功しています。
見せない収納

白いBOX:無印良品/スピーカー:HAY

乱雑に見えるコンセントは無印良品のケースを逆さに使用することで、目隠しになります。観葉植物の根元にも、さりげなくライトのスイッチを隠しています。

キッチン

カラフルなキッチンスペースモノトーンの居室とは打って変わって、カラフルなキッチンスペース。もともとイエローだったキッチン台に合わせて、マットをコーディネートしています。

トイレ、洗面台

ブルーでコーディネートされた洗面台まわりトイレ、洗面台スペースはグレーのほかに、もう1つ大好きな色のブルーでコーディネートされています。

玄関

手づくりの飾り玄関横の壁にある手づくりの飾りからは、部屋に来てくれる人に対する優しい心遣いが見られます。

2. デザイン画から始める部屋づくり! 色を揃えるためにDIY

mairoom203さんの部屋づくりは、デザイン画をつくるところから始めるプロフェッショナルなやり方です。職業柄インテリア関連の物に触れる機会が多いmairoom203さんの頭の中には、最初につくりたいイメージが存在していたようです。

仕事以外でもインテリア関連の雑誌に目を通したり、実際にショップを覗いたりしてアイデアを得ることもあります。美術館や建築家デザインのホテル室内からヒントを得ることが多いです

アイデアイメージ

部屋づくりの過程1:写真を集めて全体の色のバランスを確かめる

①大きい家具
全体の色のバランスをまとめた空間ソファやオットマン、ベッドサイドのテーブル、テレビ台等を一度に購入したmairoom203さん。まとめて購入してもうまくいったのは、それぞれの写真を携帯のフォルダーに入れて見比べることで全体の色のバランスを確認しているからです。
じっくり見て考える家具選び

一気に購入するのは、乱暴に見えるかもしれませんが、事前に調べたり判断したりする時間を多くとっています。特にソファの色は、グレーもブルーも好きな色なので悩みに悩みました。すべて、悩みぬいて選んだ結果なので後悔はありません

部屋づくりの過程2:大きい家具に合わせて小物を揃える

②壁飾りを中心とした小物
大きい家具のカラーに合わせた壁飾りやフォトフレームキーワードに沿った小物やインテリア大きい家具のカラーに合わせて、壁飾りやフォトフレームを選びます。mairoom203さんの場合は、部屋のイメージが最初からしっかり決まっていて小物もそれに沿うような選び方をしています。キーワードは、モノトーン、ブラック、マットな質感、アイアン素材です。

色にはこだわって選んでいます。かわいいと思うアイテムを見つけても、ブラックやゴールド、グレーでなければ購入しません。どうしてもそれが欲しかったら、ネットで同じタイプの別の色を探します

③ラグ
空間を考えたラグラグの色は最後まで迷ったというmairoom203さん。あまり気に入っていないという木肌の床を隠すためになるべく大きめのラグを敷きたい気持ちと、床面積を広く見せたい気持ちのから、丸いラグを選びました。

白は汚れやすい色ですが、グレーやブラックにすると、グレーの色が多すぎたり床が暗すぎて部屋が狭く見えたりしてバランスが悪くなります

④小さいテーブル
理想のデザインに近い家具

2ヶ所にゴールドをあしらったブラックのテーブルは、外苑前にあるKAREというドイツのデザイン家具を扱うショップで見つけました。もともと他のメーカーで同じようなデザインの物を購入しようかと考えていましたが、予算オーバーで断念していたので、すぐに購入しました

部屋づくりの過程3:DIY

⑤ドア
DIYしたドアブルーやグレーなどの色味が好きなmairoom203さんにとって、ドアや床の黄色がかった木の色は変更したい物でした。グレーに見えているドアは、ニトリで購入したシートを貼ってDIYした物です。

4日間くらいかけて1人でやりました。クローゼットのドアも同じようにしたいです

⑥コンソールテーブルの後ろの壁
海外のインスタグラマーを参考にした壁紙

コンソールテーブルの壁は海外のインスタグラマーを参考にしながらDIYしました。柄物の壁紙にしている方もいて迷いましたが、グレーにしました

恵比寿にある輸入壁紙専門店のWALPA STOREで購入した壁紙を3日間かけて貼ったそうです。賃貸なので、貼って剥がせるタイプの壁紙です。

インテリアに興味を持ったきっかけと今後の部屋づくり

mairoom203さんがインテリアに興味を持ったきっかけは現在の仕事です。不動産関係の仕事をしていると、間取りや壁紙等の相談を受けることもあるそうです。相談に応えていくにつれて、興味を持ち始めました。

今ではcasa BRUTASやモダンリビングなどのインテリア関連の雑誌を定期購読し、インテリア特集を組んだPENのバックナンバーを取り寄せるほど、インテリアが好きです。実際に見るのも大事なので、仕事帰りや休日には、時間をかけてショップを見て回ります

今後の部屋づくりは、DIYを中心に考えているそうです。

ナチュラル色を変えたいので、床をすべて白にして黄色がかったクロスを白かグレーに張り替えたいです

3. 選び方の基準は「色」と「質感」…細部までイメージに合うアイテムを選ぶ

家具選びで大事なことは、最初にさまざまなところから情報を仕入れて、自分の中でイメージを固めることだとmairoom203さんは話してくれました。mairoom203さんの場合、ブラックやグレーのカラーで素材はアイアンが基本です。そのために、暖色系のカラーや木素材のアイテムは入れないという決意が必要です。もし取入れる場合は、デザインやカラーがイメージに合っているなどの理由が必要になります。

持っている家具と調和がとれるかというのが一番大事です。こういった家具が欲しいというところから出発して、最後に同じような家具同士で迷った際にはコストパフォーマンスで決めます。同じデザインや質感なら、安くて使いやすいほうを選びます

知りたい情報をすぐに入手できるインスタグラムやその他のサイトも部屋づくりには欠かせません。

ネットでアイテムを購入する際は、実際に使っている人が撮った写真を見て判断するようにしています。プロの方がきれいに撮った写真より、一般の方の写真のほうがより本物の色や質感に近いと思います

4. 収納について

物を見せるところに置かないというmairoom203さんの収納は、収納スペースの広い部屋を選ぶという方法で課題をクリアしています。2畳ほどのウォークインクローゼットとキッチンに備え付けの収納スペースには、現在もまだ3割ほどの余裕があります。

キッチン

空いたスペースを有効活用

トースターや炊飯器を置く場所がなかったので、空いたスペースにピッタリ収まるワゴンを購入して、きれいに収納できるようにしました

場所を取らない工夫をした収納食器類は最低限の量に抑え、調理道具は吊り下げ式にすることで場所を取らない工夫がされています。

クローゼット

大容量のウォークインクローゼット衣類はもちろん、コンソールテーブルにしつらえる四季のアイテムから来客用布団まで、多くの物を収納している大容量のウォークインクローゼット。

5. 趣味や休日の過ごし方

平日は仕事で土日がお休みという生活スタイルのmariroom203さん。土日のどちらかは部屋のインテリアに手をかけたり、掃除、洗濯をする日にあてて、もう1日を遊びに行く日にすることが多いそうです。

美術館めぐり

月に2回ほどのペースで美術館に足を運んでいます。美術展も見ますが、メインは建築家が建てた美術館です。都内はもちろん、北海道や沖縄まで行くこともあります。北海道では芸術祭を見てからイサム・ノグチがデザインしたモエレ沼公園へ行き、沖縄では沖縄県立博物館へ行きました

一番印象に残っているのは、金沢にある谷口吉生さんが設計した鈴木大拙館だそうです。

写真

建築が好きで、有名建築家の建てた建物を撮影するために写真を始めました。雑誌で見るような、雄大な建物の写真を撮れるようになるのが目標です
いい写真を撮るために、広角レンズを購入しました。実は、部屋の中の写真も広角レンズで撮っています。大げさかなとも思いましたが、撮れた写真の美しさが全く違います

6. これから部屋づくりを始めたい方へ

これから部屋づくりを始める方にポイントを3点話してくれました。

・テイストを決める
・色を決める
・面積の広いところからつくっていく

最初にテイストや色を決めて、そこからブレずに部屋づくりをしていく方が統一感のある部屋に仕上がります。実際に部屋づくりをするにあたって、面積の広いところから順に行うほうが作業もスムーズです。

賃貸は色を選べないから、部屋づくりにはもともとの色も関係してきます。例えば、床が暗い色なら面積が広いカーテンやラグ、ベッドには白い色を使って広く見せる方がいいと思います

※mairoomさんのインスタグラム

アカウント名:mairoom203
インスタグラムでは、部屋全体の写真とアイテムの写真を交互に載せる工夫をしているそうです。お気に入りの投稿は2月27日の写真で、部屋の様子がよく伝わるところが気に入っているそうです。
お気に入りの一枚
mairoomさんのInstagramを見る

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