一人暮らしの部屋の大きさでは、物を置く場所に困ることはありませんか?
ワンルームや1K、広くても1LDKくらいの大きさの部屋でも、服を入れられるクローゼット収納しかない、というところも多いです。
物は増えても、収納スペースは増えません。
収納をあまり気にせずに部屋を選ぶと、生活していくうちに物が増えてきて、後で困ることがありますよね。
そんな時に活用したいのが“ベランダ”を有効に使った収納です。今回は、ベランダ収納のコツとグッズなどを使った実例をご紹介します。
1. ベランダでの動線における注意点とポイント
まずはベランダ収納をデザインする時に注意しておきたいポイント・コツをご紹介します。
ベランダに置ける物・置けない物
まずは、ベランダに置ける物と置けない物を区別するのがベランダ収納のポイントです。
自分の部屋の荷物のどの種類がベランダに収納することができるのかを把握していますか?
基本的に消防法では、「避難時の退路を遮断する物は置けない」とされています。
ベランダには、緊急時の避難経路として邪魔になるような大きな物は基本的に置けません。
禁止されている物以外でも、ベランダ収納に向かない物として、むきだしのまま家電製品などを置くのは外気に晒される危険があるので避けたほうが良いですね。
自転車なども退路の邪魔をする恐れがありますので、ベランダに置くのは避けましょう。
共同ルールを守ること
ベランダに物を置くにしても、消防法で禁止されていない物だとしても、賃貸のマンションやアパートのルールを乱すような物を置くことは避けましょう。
賃貸は共同の住居ですので、自分以外の人も住んでいます。
ベランダは共用スペースと位置付けられるのが一般的です。
小さな物置を設置する方もいますが、マンションの管理規約で物置の設置を制限されている場合もあります。
物を置きすぎて、周りに迷惑になるといけませんので、しっかりと自分が住んでいるマンションの管理規約を確認しておきましょう。
取り出しやすい動線、使う物と使わない物の区別
ベランダで行うことの定番といえば「洗濯物干し」ですよね。
なので、洗濯用品やグッズをベランダに収納しておきたいと考える人も多いです。
毎日のように使う物は、ベランダに出てすぐの場所や、利用しやすい場所、使う動線を選んで収納するようにしましょう。
物干し竿に引っ掛けて、洗濯バサミや小物を収納して置けるようなグッズもあります。
反対にあまり使わない物に関しては、ベランダ用の収納ボックスを使って見えない形で収納した方が見た目にも綺麗です。
動線を乱すような収納は日々の生活を乱すことにもなりかねません。
使う頻度や使い勝手を意識して、ベランダ収納を考えるのがポイントです。
2. ベランダ収納を生かせる実例
それでは、実際にベランダ収納を考えた実例をいくつかご紹介します。
室外機を収納スペースに
部屋の中にエアコンがあれば、大体は室外機がベランダに配置されていると思います。
一人暮らし用の狭いベランダに、室外機ほどの大きさのスペースが取られると不便ですよね。
そんな時に室外機にカバーをつけることで、見た目のオシャレさと収納を作ることができます。
出典: Re : CENO
使いやすいのはウッド調のデザインの物で、天板がついているタイプの室外機カバーを選ぶと、上の部分に観葉植物やいろいろなインテリアを載せることができます。
出典: Re : CENO
賃貸でもある程度ベランダにスペースが確保できる方は、棚付きのタイプの物を買って置くと、縦に収納スペースを確保することができます。
出典: Re : CENO
こちらは、室外機自体をオシャレにカバーができるのと、収納を縦に延ばすことができるという両方の利点があるグッズです。
賃貸で室外機がベランダにある方は、ぜひ試してみてください。
ベランダに収納スペースが増えるだけで、部屋の中に置かなくていい物が置けるようになるので、部屋はすっきり・ベランダはオシャレでいいことずくめです。
ベランダに出る楽しみが増えれば、毎日の洗濯も楽しみですね。
収納グッズはベランダのサイズに合わせて選ぶ
出典: Re : CENO
外用に置ける収納グッズはいろいろな物がありますが、ベランダのサイズに合わせて購入しないと邪魔になってしまうこともありますので、サイズを慎重に選びましょう。
物によって、ボックスになっていて完全に閉じられるタイプと、オープンにして物を置いたり・かけたりするタイプがあります。
ツールスタンドだと比較的スペースを取らず、掃除や洗濯の用具を手軽に収納できます。
出典: Re : CENO
賃貸でも、ある程度ベランダに余裕があれば、ベンチタイプの収納グッズはいかがですか?これならベランダで座ることもできますし、ベンチの中を収納として使うこともできます。
外でお茶を飲んだり、ゆっくりしたいときにいいですね。
注意として、外における用具入れや、収納は腐食しない物を選びましょう。
最近では、木製の収納グッズでも加工がしてある物が多いですが、ベランダは時に吹きさらしになり、雨に濡れることもありますので、その点は注意しておきましょう。
心配な方は、金属やプラスチックなどが素材の物を意識して選ぶことが重要です。
長靴など玄関に置けない物を収納
一人暮らしだと、玄関や靴箱が狭くて困りますよね。
長靴などは玄関ではなくて、ベランダに収納するのもポイントです。
特に雨の日にしか使わないような靴は、ベランダに保管しておくと玄関の収納スペースを圧迫することがありません。
もちろん雨に濡れてしまうのを防ぐために、収納ボックスに入れておくとより保管もしやすいですよね。
普段履く靴は外気や直射日光、雨などに当たるのはあまり良くないのでおすすめはできないですが、環境に強い長靴などは置いても大丈夫でしょう。
3. まとめ ベランダ収納を一人暮らしの収納としてうまく使って
いろいろとご紹介してきましたが、ワンルームや1Kで部屋が狭い場合は収納場所にベランダを選択肢に入れるのがおすすめです。
特にワンルームでは、収納スペースが部屋の中にあまりなかったりしますよね。
ベランダが付いていれば、ベランダを有効活用していきましょう。
物を増やさないというのも大切ですが、どうしても置きたい物が増えてしまった場合、ベランダの収納を考えるだけで、少し違った部屋づくりをすることができます。