北欧インテリアはシンプルさが魅力!歴史や特徴を知ってより居心地の良い部屋づくり

家具を揃えるとき、インテリアの知識がないと居心地の悪い部屋になってしまうこともあります。特に一人暮らしだとすぐに相談できる相手がいない場合も。もしシンプルに居心地の良い空間を作りたいのであれば、北欧風インテリアはいかがでしょうか。

北欧風のデザインは、シンプルなデザインと色合いで落ち着いた雰囲気をもち、日本でも多くの人に愛されるデザインなのできっと気に入るはずです。

今回は、その北欧インテリアについて、その歴史・特徴・魅力から具体的な北欧インテリアの実例までご紹介します。

■目次

1. 北欧インテリアについて

2. 北欧インテリアの魅力

3. 北欧インテリアの実例

4. まとめ

1. 北欧インテリアについて

北欧の夜は寒くて長いのです北欧とは、一般的にデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランドの5ヵ国を示した言葉です。北欧諸国は緯度が高いため、夏は短く白夜と呼ばれる陽が沈まない時期があります。一方で、冬は寒くて長く、暗い日々が続きます。このため、北欧の人々は冬の長期間室内で過ごすことが多くなります。こういった背景があり、北欧では、室内に居心地の良い空間を求める文化が根付いてきました。

この文化は、金銭的、物質的な豊かさではなく精神的な豊かさを求めたものでした。この精神的な豊かさを求める精神は、長い夜を穏やかに過ごすための照明、家族で食卓を囲む時に使う食器類、長期間冬を室内で過ごすための建物等に反映されてきました。

このような背景も、飽きのこないシンプルなデザインと機能性、耐久性が高い北欧インテリアが発達した大きな要因となっているようです。インテリア関連の企業としては、1974年にIKEAが、1998年にイルムスが日本に出店しています。

北欧のデザインについて

デザインはシンプルなものが多く、長い時間室内で過ごしても飽きないデザインが主流です。北欧の人々は、寒い時期が長く続く厳しい環境の中で、室内を飾り立てることに主眼を置くのではなく、室内で快適に過ごすことを重要と考えました。実際に北欧で名作とされる家具や雑貨は、装飾的要素が省かれています。その一方で、その外観は美しい形状で、素材の美しさを最大限に活かした形状になっており、気品を感じる仕上がりになっているものがほとんどです。

北欧インテリアは、ドイツの影響を大きく受けていると言われていて、1920年代以降のドイツのモダニズムの影響を受けています。モダニズムは、工業製品、建築物の合理性を追求し生産効率と機能の向上を目指すものでした。合理性を追求するために豊かな伝統や地域色が失われることもありました。

このようなモダニズムの影響を受けながらも、伝統や生活習慣にあったデザインを組み合わせることで北欧デザインは独自の成長を遂げ、洗練されていきました。1950年代頃には、多くのデザイナーが現れて北欧家具の全盛期を迎えました。そのシンプルさは、多忙な毎日の中でもゆったりと過ごせる時間を提供してくれるでしょう。

北欧インテリアのカラーのついて

北欧インテリアの代表的なカラーは、日照時間が短い北欧諸国の室内を明るく見せることができる明るいカラーが主流です。基本的なカラーは、ホワイト、ベージュ、ブラウン・グレー等です。また、それ以外に、自然界にある天然のアースカラーも多く使われています。これらのカラーの中に、鮮やかな赤、オレンジ、黄色、ブルー等のビビッド系カラーを配色しアクセントを付ける場合もあります。

代表的な北欧インテリア

代表的なブランドとしては、ルイスポールセン、ヤコブセン等があります。ルイスポールセンについては、100年以上の歴史があり、ペンダントライトのPH5は最も有名なインテリアです。

歴史が物語る人気の照明

出典: SEMPRE HOME

ヤコブセンについては、建築物とその内装のすべてをデザインしたことで有名です。特に有名なインテリアの一つであるセブンチェアは、ギネスブックに世界で最も売れたチェアとして記載されています。また、stationというクロックは、多くの駅で使用されデンマーク人に愛された時計です。
シンプルで飽きの来ないデザイン

出典: SEMPRE HOME

2. 北欧インテリアの魅力

シンプルなデザイン

北欧インテリアの特徴は、シンプルなデザインにあります。このデザインは温かみのある形状が多く、長時間室内で過ごしてもストレスを感じないデザインのため、男女問わず幅広い年齢層に支持されています。

和(日本)との相性が良い

北欧インテリアの主材料である木材は、日本文化に根付いた木との相性も良く和の文化にも違和感なく合わせることが可能なので、日本人に好まれています。日本の住宅、家具との相性も抜群です。また、日本人が職人気質、良いものを長く使う等の物へのこだわりと、北欧インテリアの設計思想が共通しています。

耐久性

北欧では、良いものを長く使い続けるという考え方が根付いています。このため、インテリアは、熟練の職人が細部にこだわり作っています。使用している素材も良質で耐久性が高いのが特徴です。気にいったデザインを、長く使用したいと考えている方におすすめのインテリアです。

暗い部屋を温かくするデザイン

北欧インテリアは、色彩豊かなカラーや木材の素材を生かしたカラーが主流であるため、室内に視覚的な温かさをもたらします。

人気のインテリア

代表的なインテリアとその人気の理由についてご紹介させて頂きます。

椅子

背もたれが曲線のため柔らかいイメージと座りやすさを備える

出典: LIFULLインテリア

北欧スタイルの椅子で特徴的なのは、背もたれなどの曲線です。この曲線を作り出すために、素材となる木材に熱を加えながら徐々に曲げていきます。その名の通りこの作業を曲げ木と呼びます。この曲線は、人の身体の曲線にフィットするように作られていて、デザイン的な美しさに加え機能性も兼ね備えているのが特徴です。

素材は、木材、ウール、リネンなど天然の材料を使用し、色は、ベージュ、深みのあるブラック、ブラウン、モスグリーン等が主体で、合成の材料では表現することができない質感を実現しています。実際、これらダーク系のカラーは、重い印象を与える場合がありますが、北欧インテリアのシンプルなデザインを取り入れることで軽い印象に変わります。

ソファー

木と色合いがマッチして居心地の良い空間を作り出します

出典: LIFULLインテリア

ソファーは、リビングルームには欠かせないインテリアです。北欧スタイルのソファーは、布地は温かみのあるアースカラーのウールやリネン素材、肘掛や脚には天然木を使用しているものが多く、ナチュラルなイメージをリビングルームに演出してくれます。

テーブル

木の温かみがあるテーブル

出典: LIFULLインテリア

北欧スタイルのテーブルは、ナチュラルでやさしいイメージです。北欧のインテリアデザイナーは、テーブルは脇役として考えており、主役は人であると言うことを主眼に作っています。このため、シンプルなデザインが多いのが特徴です。

ラウンド(丸)形状のテーブルが多く、室内のソフトなイメージを演出します。

会話が弾むような食卓に

出典: LIFULLインテリア

素材は、天然木やブライウッドをシンプルに組み合せたものが多いのが特徴です。このテーブルに赤や黄色、はっきりした柄のある食器を並べることで、コントラストがはっきりし、北欧スタイルに仕上げる事が可能です。

照明

照明はデザイン性が重視されます

出典: LIFULLインテリア

最も知名度が高いインテリアと言っても過言ではないのが照明です。特徴としては、彫刻美術のような斬新で大胆なデザインで多くの人を魅了しています。照明は、椅子、テーブル、ソファー等のシンプルなデザインとは異なり、複雑な形状をしたものが多く存在します。これは、デザイナーが生活空間を有機的に演出しようと考える思いが込められています。

照明は存在しているだけで、その目的とする機能を果たすことができません。明かりを灯すことではじめて機能を果たします。

北欧スタイルの照明は、単純に空間を明るくするためのものではなく、灯りをともすことにより、その空間にでる陰影や奥行き感を演出するインテリアとして使われています。優しい光が部屋の温かさを演出してくれます。

3. 北欧インテリアの実例

ある程度のイメージカラーを決めて北欧インテリアを配置することで、自分に合った空間を演出することが可能になります。色以外にもコントラストの差、形状の組み合わせにより、長時間過ごしてもストレスを感じない空間を作り出すことが可能です。参考に、いくつかの代表的なカラーパターンをご紹介させて頂きます。

ホワイト・ベージュ

ホワイトとベージュなら部屋が明るく見えます

ホワイトとベージュを基調とした室内は、温かみのある空間を演出してくれます。テーブルの上に赤や黄色の配色をすることでコントラストがはっきりします。北欧スタイルは、ホワイトやベージュ等のナチュラル系の色が多く、暗い冬でも部屋の中を明るくすることができます。これらの配色は代表的な北欧スタイルと言えます。

ホワイト・グリーン

アクセントの植物がインテリアデザインを引き締めます

床と壁はホワイトを基調にし、グリーンの観葉植物や木目の椅子を置くことで適度に締まりのある心地よい空間を演出することができます。

ベージュ・グリーン

緑が多いと落ち着く空間に

ベージュの床と壁にグリーンのソファーと観葉植物の組み合わせは、元々木の色でもあり自然に存在する配色です。人の心が落ち着く空間を演出することができます。

モノトーン

余計な色を入れないモノトーン調

モノトーンで統一された室内は安心感を心に与えてくれます。モノトーンだけだと無機質な空間となってしまいますが、木目やラグ等を配置、配色することで温かみを増すことができます。バランスの良いコントラストにすることで洗練された室内を演出することが可能です。

家具以外のアイテムも工夫を

食器

白やベージュを主体とした北欧スタイルでは、少し強めの色を使用した食器の配置が有効です。北欧の食器の特徴は、独特の色使いをしたものも多く、楽しく選ぶことできます。ARABIA(アラビア)、iittala(イッタラ)、marimekko(マリメッコ)、House of Rym(ハウス・オブ・リュム)等が有名です。

ARABIA(アラビア)

ARABIA(アラビア)は、140年の歴史を持つフィンランドのブランドです。実用性を兼ね備えたデザインは、北欧の象徴的なブランドで、北欧の有名なアニメーションであるムーミンシリーズも豊富にラインナップされていることから、コレクターも多くいるブランドです。

iittala(イッタラ)

iittala(イッタラ)は フィンランドのブランドで、歴史も長く多くのトップデザイナーが革新的かつ普遍性のある柄やデザインを開発してきました。愛用者も多いブランドです。

marimekko(マリメッコ)

1951年創業のフィンランドのブランドです。ケシの花をモチーフにしたUNIKKO(ウニッコ)は優しいデザインで人気です。

House of Rym(ハウス・オブ・リュム)

北欧とチュニジアが融合したデザインで注目を集めています。優しい色合いにアフリカ独特のデザインを取り入れ、あらたな北欧スタイルを提案しています。

ラグ(マット)

連続的な幾何学模様が楽しいラグ

出典: LIFULLインテリア

ラグ(マット)は、自然な色調の床にアクセントを与えてくれるアイテムです。北欧のラグ(マット)は、食器同様に、独特の色使いのものが多く、部屋の色調を考えながら選ぶのが楽しいアイテムです。北欧のラグ(マット)の特徴は、連続的な幾何学模様を描いたものが多いのが特徴です。床暖房対応の耐熱処理をしたラグ(マット)もあるので、部屋に床暖房がある人は確認してください。

時計

どんなインテリアにもあいやすい時計

出典: SEMPRE HOME

時計はインテリアに欠かせないアイテムです。ローゼンダール(Rosendahl)、 アルネヤコブセン等が有名です。建築家でありデザイナーである、アルネヤコブセンの壁掛け時計は、様々なシリーズが発売されていて人気です。ヤコブセンの壁掛け時計のシリーズには、バンカーズクロック、シティホール等、設置場所を予め想定したモデルになっています。最近では、多くの北欧風掛け時計等として、安価で購入できる時計も販売されています。部屋のデザインに合わせてアレンジするのもおすすめです。新しくインテリアを統一するにあたっても最初に揃えてもよいアイテムです。

テキスタイル

テキスタイルとは、インテリア用途の布地・織物を示します。テキスタイルは、室内を北欧スタイルにする場合に有効なアイテムです。

雑貨も北欧スタイルの部屋をアレンジするために有効なアイテムです。雑貨の有名ブランドとしては、Finlayson(フィンレイソン)、almedahls (アルメダールス)等が有名です。

Finlayson(フィンレイソン)

Finlayson(フィンレイソン)は、フィンランドでは最も古いテキスタイルメーカーと言われています。2014年春には、東京、大阪、福岡などで期間限定ショップができました。今後は、日本での展開が期待されています。有名なシリーズはエレファンティで、1969年の発売以来、ゾウが連なった可愛いデザインとして全世界で有名です。

almedahls (アルメダールス)

1846年に創業のしたスウェーデンの伝統的なテキスタイルメーカーです。テキスタイルの他に様々なキッチングッズも発売しています。almedahls (アルメダールス)の絵柄は、ストーリー性があり現代でも違和感のないデザインになっていますが、ほとんどのデザインが中世に描かれたものだと言われています。

4.まとめ

北欧インテリアの特徴は居心地の良さの追求

北欧インテリアの歴史・特徴・魅力・人気の理由についてご紹介させて頂きました。北欧の人々は、部屋の中の空間をインテリアのデザインや色調を工夫することで、長い時間過ごしてもストレスを感じない心地良い空間を作りだしてきました。一人暮らしで普段忙しい毎日を過ごしていても、心落ち着く時間を提供してくれます。北欧インテリアを取り入れた部屋づくりで、過ごしやすい心地良い空間を作ってみましょう。

登場したアイテム
SEMPRE HOME
LIFULLインテリア

 

LIFULL HOME'S DIY Mag編集部

DIY, self build and renovation, life style web magazine from LIFULL HOME'S.